第173回 リクライニング・コンサート

瀬﨑明日香(ヴァイオリン)&イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

2024年10月11日(金)
15:00Start(14:30Open)
19:30Start(19:00Open)
※約1時間/休憩なし
各回全席指定リクライニング席 2,200円(税込)
瀬﨑明日香(ヴァイオリン)&イリーナ・メジューエワ(ピアノ)
瀬﨑明日香© studio MaaR イリーナ・メジューエワ©奥村和泰

東京藝術大学を首席で卒業後、パリ国立高等音楽院大学院を修了、国内外で数々の受賞歴を持ち、欧州、国内外で意欲的に活動を展開、2023年デビュー30周年を迎えたヴァイオリンの瀬﨑明日香。共演にはロシア生まれ、1992年、E.フリプセ国際コンクール(ロッテルダム)で優勝、97年からは日本を本拠地として活動を続け、近年再評価の進むロシアの作曲家N.メトネルの紹介者としても名高いピアニストのイリーナ・メジューエワを迎え、日本で演奏される機会の少ないロシアのヴァイオリン音楽の数々を中心にお届けいたします。
セルビア民謡のメロディが有名なC.キュイの“オリエンタル”op.50-9 や愁いに満ちた旋律に対して淡々と和音と対旋律とを奏でていくピアノが印象的なS.ラフマニノフの「ヴォカリーズ」、そしてN.メトネルの「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番」は必聴!ヴァイオリンとピアノがお互い呼応しながら、艶やかな美音と深い音楽性で魅了いたします。初共演のお二人にも注目です。

出演

瀬﨑明日香(ヴァイオリン) イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

プログラム

C.キュイ:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 二長調 op.84
C.Cui : Sonata for Violin and Piano in D major op.84
  
C.キュイ:「万華鏡」op.50より 第9曲 “オリエンタル”
C.Cui : No.9 “Orientale” from ‘Kaleidoscope’ op.50

N.リムスキー=コルサコフ(クライスラー編):「シェエラザード」 op.35より 第3楽章 “若い王子と王女”
N.Rimsky-Korsakov (arr. F.Kreisler) : The 3rd Movement “The Young Prince and the Young Princess” from ‘Scheherazade’ op.35

A.グラズノフ:瞑想曲 ニ長調 op.32
A. Glazunov : Meditation in D major op.32

S.ラフマニノフ:ヴォカリーズ op.34-14
S. Rachmaninov : Vocalise op.34-14

N.メトネル:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ 第1番 ロ短調 op.21 
N. Medtner : Sonata for Violin and Piano No.1 in b minor op.84

プロフィール

瀬﨑明日香(ヴァイオリン) Asuka Sezaki, violin

東京藝術大学附属音楽高等学校に入学してすぐ、日本演奏連盟主催の東京文化会館小ホールでの演連コンサートにてパガニーニの24のカプリース全曲にてデビュー。貴学を首席卒業後、パリ国立高等音楽院大学院に留学、文化庁派遣芸術家在外研修員として研鑽を積む。
宝塚ベガ音楽コンクール第1位、第64回日本音楽コンクール第1位、L.モーツァルト国際コンクール、ヴィエニアフスキ国際コンクール上位入賞、トリエステ国際室内楽コンクール最高位受賞。フォーバルスカラシップ・ストラディヴァリウスコンクール優勝。これまでに日本の主要オーケストラ、ミュンヘン放送響、ブルターニュ交響楽団等と共演。ラヴェル賞、バロックザール賞受賞。意欲的に国内外でソロ、室内楽、オーケストラとの共演等で活動を展開。2005年よりライフワークとなっているスペシャルオリンピックスの“コバケンとその仲間達オーケストラ”ではソロ、コンサートミストレスを兼任(ドキュメンタリー映画小栗謙一監督「天心の譜」、龍村仁監督「地球交響曲第九番」にその活動が取り上げられる)株式会社ネイチャーズウェイの環境顧問を10年務めた他、チャリティ、アウトリーチ活動も積極的に行っている。故田中千香士、景山誠司、堀正文、レジス・パスキエ、ジャン・ジャック・カントロフ、故フェリックス・アーヨ各氏に師事。東京・春・音楽祭、ながさき音楽祭、みずなら音楽祭、なちゅら音楽祭、アクロス福岡弦楽合奏団に出演する他、秋吉台セミナー、毎日学生音楽コンクール、日本クラシック音楽コンクール、日本音楽コンクール審査など後進の指導にも携わる。ALMコジマ録音よりイザイ無伴奏ソナタ全曲(レコード芸術特選盤)、サン=サーンス作品集をリリース。オクタヴィアレコード江崎昌子ショパンのオーケストラ小品の小林仁氏編曲による室内楽版録音、NAXOS瀬尾和紀ベートーヴェン:フルート室内楽作品集録音に参画。Virtus ClassicsよりR.シュトラウス&フランク Vnソナタをリリース(レコード芸術準特選盤)。22年バッハ=海野幹雄:ゴルトベルク変奏曲をリリース。
公式HP:http://asukasezaki.com/

瀬﨑明日香
© studio MaaR

イリーナ・メジューエワ(ピアノ) Irina Mejoueva, piano

ロシア出身。モスクワのグネーシン特別音楽学校とグネーシン音楽大学(現ロシア音楽アカデミー)でウラジーミル・トロップに師事。1992年ロッテルダム(オランダ)で開催された第4回エドゥアルド・フリプセ国際コンクールでの優勝後、オランダ、ドイツ、フランスなどで公演を行う。97年からは日本を本拠地として活動を開始。2002年、スタインウェイ・ジャパン株式会社による国内コンサートツアー。03年、サンクトペテルブルク放送交響楽団と日本国内4都市で共演。05~06年にはザ・シンフォニーホール(大阪)で4回にわたるリサイタル・シリーズに出演した。06年からは毎年京都でリサイタルを開催しているほか、17/18年のシーズンには東京文化会館・小ホールで日本デビュー20周年シリーズ演奏会(全3回)。19年から20年にかけて名古屋・宗次ホールでベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲シリーズに出演するなど、精力的な演奏活動を展開している。日本デビュー25周年を迎えた22年には、京都コンサートホールでラフマニノフの所有していたスタインウェイを使用したリサイタルに出演、その模様がNHKにより放送されて話題を呼んだ。バロックから近・現代までの幅広いレパートリーを手がけるが、近年再評価の進むロシアの作曲家N.メトネルの紹介者としても名高い。これまでにロッテルダム・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ交響楽団、ロシア・シンフォニーオーケストラ、高雄市交響楽団(台湾)、日本フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団、オーケストラAfiA、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、セントラル愛知交響楽団、京都市交響楽団、日本センチュリー交響楽団、大阪交響楽団、兵庫芸術文化センター管弦楽団、テレマン室内管弦楽団、九州交響楽団、広島交響楽団、山形交響楽団などと共演。CD録音にも精力的で、多数のアルバムをリリース。「ショパン:ノクターン全集」(若林工房)は2010年度レコードアカデミー賞(器楽曲部門)に輝く。2006年度青山音楽賞受賞。15年、第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞(クラシック部門、独奏・独唱部門)受賞。著書に「ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ」、「ショパンの名曲」がある。(いずれも講談社現代新書)
オフィシャルサイト: http://www.mejoueva.net/

イリーナ・メジューエワ
© 奥村和泰

主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所