カルテット・アマービレ BRAHMS Plus 〈 Ⅴ 〉

ブラームスを主軸に新世代を牽引する弦楽四重奏団の意欲シリーズ 第5弾 
徳永二男と練木繁夫をゲストに迎えての共演が実現!

2024年09月20日(金)
19:00Start(18:30Open)
全席指定4,400円(税込)
カルテット・アマービレ BRAHMS Plus 〈 Ⅴ 〉
© MIHO KAKUTA

難関ARDミュンヘン国際音楽コンクール入賞という快挙を2016年に成し遂げたカルテット・アマービレが、ブラームスを主軸に20年にスタートさせたHakuju Hall独自の室内楽シリーズの5回目。今回はセレナーデを歌っている情景を描写したと言われれるH.ヴォルフの“イタリアン・セレナーデ”、そして長い年月をかけて作曲された重厚なJ.ブラームスの「弦楽四重奏曲 第1番」を演奏いたします。続く後半は、このほど広島交響楽団ミュージック・アドバイザーに就任されたヴァイオリニスト徳永二男、リサイタルのみならず室内楽、オーケストラ共演と幅広く活躍中のピアニスト練木繁夫、豪華ゲストを迎えて、E.ショーソンの「ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲」を披露いたします。陶酔の境地へと誘う、重厚で濃密なアンサンブルをご堪能いただきます。

出演

徳永二男(ヴァイオリン) 練木繁夫(ピアノ)

<カルテット・アマービレ>
 篠原悠那(ヴァイオリン) 北田千尋(ヴァイオリン)
 中恵菜(ヴィオラ) 笹沼樹(チェロ)

プログラム

H.ヴォルフ: セレナーデ ト長調 “イタリアン・セレナーデ”  
H.Wolf : Serenade in G Major, "Italienische Serenade"

J.ブラームス: 弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 op.51-1 
J.Brahms : String Quartet No.1 in c minor op. 51-1
 
E.ショーソン: ヴァイオリン、ピアノと弦楽四重奏のための協奏曲 ニ長調 op.21 
E.Chausson : Concerto for Violin, Piano and String Quartet in D Major op. 21

プロフィール

徳永二男(ヴァイオリン) Tsugio Tokunaga, violin

人気、実力ともに日本を代表する音楽家。2024年4月から広島交響楽団ミュージック・アドバイザーに就任。ヴァイオリニストの父茂および鷲見三郎氏に師事。桐朋学園にて齋藤秀雄氏に師事。1966年、当時日本楽壇史上最年少のコンサートマスターとして東京交響楽団に入団。68年、文化庁在外派遣研修生としてベルリンへ留学、ミシェル・シュヴァルベ氏に師事。76年、NHK交響楽団のコンサートマスターに就任。長年、ソロ・コンサートマスターの重責を担う。N響在籍時代より欧米から招かれる。とりわけケルンでの現代音楽祭、ベルリンの日独センター柿落とし公演でのサヴァリッシュ氏との室内楽コンサート、ニューヨークのカーネギーホールでの室内楽コンサートは絶賛を博した。94年にN響を退団し、ソロ、室内楽に専念。92年より鎌倉芸術館ゾリステンを主宰し、95年から2013年までJTアートホール室内楽シリーズの音楽監督を、96年からは宮崎国際音楽祭の総合プロデューサーを経て2011年からは音楽監督を務めるなど、日本音楽界の中心的立場を確固たるものとしている。ソリストとしては、モントリオール交響楽団やイギリス室内管弦楽団、ウィーン室内管弦楽団など国内外のオーケストラからたびたび招かれている。08年から毎年東京でリサイタルを行うほか、トーク・コンサート、タンゴ・コンサートなど、幅広い演奏会を全国で行っている。16年には、楽壇生活50周年を迎え、文化庁長官表彰を受ける。20年に仲道郁代氏と行ったベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会は大きな注目を集めた。多忙な演奏活動の一方、後進の指導にも取り組み、弟子の多くが国内外で活躍している。15年のティボール・ヴァルガ・シオン国際ヴァイオリンコンクールの審査員も務めた。楽壇生活55周年を迎えた21年には、多数の弟子や演奏家が世界中から集い記念演奏会を行った。近年は指揮者としても活動。18年、クレーメル氏をソリストに迎え、クレメラータ・バルチカと広響の合同オーケストラを指揮して好評を博す。
CDは、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全集や、パガニーニのカプリースなどリリース多数。

徳永二男
© ヒダキトモコ

練木繁夫(ピアノ) Shigeo Neriki, piano

1976年ツーソンのバイエニアル・ピアノ・コンクールと79年ピッツバーグのスリー・リヴァーズ・ピアノ・コンクールで1位に輝いた。これまでにボストン響、シカゴ響、ピッツバーグ響、ワシントン・ナショナル響等と共演。アメリカ国外でもメキシコ国立響、フランス放送管、そしてN響を含む日本の主要なオーケストラと共演。また、76年より、チェロの巨匠ヤーノシュ・シュタルケルとともに世界各地を公演した。09年紀尾井ホールでの「デビュー30周年記念リサイタル」は、各方面から高い評価を得た。室内楽奏者としてもヨーロッパ、アジア、北米のコンサートやフェスティバルに数多く出演。93年第24回サントリー音楽賞を受賞。90年シュタルケルと収録したD.ポッパーの作品のCDが、グラミー賞のソリスト部門にノミネートされた。97年にはオール・シューマン・プログラムの「パピヨン」が、文化庁芸術祭賞作品賞を受賞。1981年~2015年までインディアナ州立大学で教鞭をとった。これまでに、飯守美絵子、大島正泰、G.シェボックに師事。現在、桐朋学園大学特任教授、国立音楽大学招聘教授、相愛学園大学客員教授、エリザベート音楽大学非常勤講師、霧島国際音楽祭企画委員。リサイタルのみならず、室内楽、オーケストラ共演と幅広く活躍中。

練木繁夫
© 大窪 道治

カルテット・アマービレ(弦楽四重奏) Quartet Amabile, Strings Quartet

2016年9月難関で知られる第65回ARDミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門第3位に入賞、あわせて特別賞(コンクール委嘱作品の最優秀解釈賞)を受賞。19年11月には、ニューヨークで行われたヤングコンサートアーティスト国際オーディションで第1位を獲得。15年桐朋学園大学在籍中のメンバー(Vn. 篠原悠那、北田千尋、Va.中恵菜、Vc.笹沼樹)により結成された。磯村和英、山崎伸子に師事。16年、第10回 横浜国際音楽コンクール第1位及び全部門グランプリ受賞。第12回ルーマニア国際音楽コンクール第1位、 第12回ミュージックアカデミーinみやざき講師特別賞、第26回リゾナーレ室内楽セミナー奨励賞、第38回 霧島国際音楽祭賞、堤剛音楽監督賞を受賞。松尾学術振興財団より第26〜28回、第30回 松尾音楽助成・ 奨励を受ける。21年3月、ホテルオークラ音楽賞受賞。20年よりHakuju Hall ”BRAHMS Plus”シリーズに取り組んでいる。マルタ・アルゲリッチ、クシシュトフ・ヤブウォンスキ、ダン・タイ・ソン、ポール・メイエらと共演するなど、今後の活躍が期待されるカルテットである。

カルテット・アマービレ
© MIHO KAKUTA

篠原悠那(ヴァイオリン) Yuna Shinohara, violin

2023年岩城宏之音楽賞受賞。第80回日本音楽コンクール第2位、並びに岩谷賞(聴衆賞)受賞。桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース修了、同大学大学院修了。山下金彌、辰巳明子、マキシム・ヴェンゲーロフ、篠崎史紀に師事。室内楽を藤井一興、徳永二男、磯村和英他に師事。24年1月より日本センチュリー交響楽団客員コンサートマスターに就任。使用楽器は 1832年製.F.G.プレッセンダex Carl Flesch(宗次コレクション)。

篠原悠那
© T.Tairadate

北田千尋(ヴァイオリン) Chihiro Kitada, violin

第7回仙台国際音楽コンクール第4位。第65回全日本学生音楽コンクール全国大会中学生の部第1位。東京・春・音楽祭、宮崎国際音楽祭、霧島国際音楽祭、別府アルゲリッチ音楽祭等に出演。これまでに、日本フィル、仙台フィル、スロヴァキア放送響など国内外のオーケストラと共演。ヴァイオリンを川本義幸、小室瑛子、村上直子、篠﨑功子、堀米ゆず子の各氏に師事。桐朋学園大学、同大学院修了後、ブリュッセル王立音楽院にて研鑽を積む。2024年7月より広島交響楽団コンサートマスターに就任。

北田千尋
© Lorenzo Barassi 

中恵菜(ヴィオラ) Meguna Naka, viola

4歳よりヴァイオリンを始め、21歳でヴィオラに転向。桐朋学園大学音楽学部を卒業後、ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンマスター課程修了。「第5回 次代へ伝えたい名曲 今井信子ヴィオラ・リサイタル」にて、今井信子氏と共演。ヴァイオリンを久保良治、ヴィオラを 佐々木亮、ヴァルター・キュスナーの各氏に師事。新日本フィルハーモニー交響楽団首席ヴィオラ奏者。使用楽器は1722年製.D.モンタニャーナ(宗次コレクション)。

中恵菜
© Yusuke Kinoshita

笹沼樹(チェロ) Tatsuki Sasanuma, violoncello

ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール、東京音楽コンクール、日本音楽コンクールなどで優勝、入賞。桐朋学園大学ソリストディプロマコース修了、学習院大学ドイツ語圏文化学科卒業、桐朋学園大学院修士課程修了。現在パリエコールノルマル音楽院エリート課程に在籍中。2022年第20回齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。東京交響楽団客演首席奏者。使用楽器は1771年製.C.F.ランドルフィ(宗次コレクション)。

笹沼樹
© T.Tairadate

主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所