大萩康司 プロデュース
ギターと声 vol.3 | Guitar & Voice (最終回)

大萩と現代音楽の伝道者・ヴォクスマーナの響演!権代敦彦の渾身の新作初演

2017年5月27日(土)

17:00開演(16:30開場)

全席指定4,500円(税込)

日本ギター界の次世代を担う大萩康司が、Hakuju Hallの豊潤な響きにもっとも適していると言われる「ギター」と「声」に焦点を当てたシリーズ<ギターと声>。毎回異なる「声」のゲストを迎え、ギターと声が織り成す多彩なアンサンブルをお届けしてきたシリーズも、今回が最終回。
シリーズ最終回は、声による新しい音楽を追求し、委嘱新作の初演を続ける声楽アンサンブル・ヴォクスマーナとの共演で、権代敦彦に委嘱した“ギターと声”のための新曲を初演。
さらにカステルヌオーヴォ=テデスコ作曲のスペインの詩情あふれる名曲「ロマンセロ・ギターノ」、ギター・ソロでは権代作曲の現代曲「ひびきわたる孤独」を演奏。
大萩康司の繊細かつ豊かなギター演奏とヴォクスマーナの美しく澄みわたるアンサンブルが、新たな地平を切り拓きます。

[出演]

大萩康司(ギター)
ヴォクスマーナ(声楽アンサンブル)
西川竜太(指揮)

[プログラム]

権代敦彦:ひびきわたる孤独 ※ギター・ソロ

権代敦彦:委嘱新曲~ギターと声楽アンサンブルのための(世界初演)
※大萩康司・Hakuju Hall共同委嘱作品

アルベニス:「スペインの歌」 op.232より 第4曲 “コルドバ” ※ギター・ソロ
カステルヌオーヴォ=テデスコ:ロマンセロ・ヒターノ op.152

[プロフィール]

大萩康司(ギター) Yasuji Ohagi, guitar

高校卒業後にフランスに渡り、パリのエコール・ノルマル音楽院、パリ国立高等音楽院で学ぶ。ギター国際コンクールとして世界最高峰とされるハバナ国際ギター・コンクール第2位、合わせて審査員特別賞を受賞。その後キジアーナ音楽院でオスカー・ギリアに師事し、4年連続最優秀ディプロマを取得。ギターを萩原博、中野義久、福田進一、キャレル・アルムス、アルベルト・ポンセ、オリヴィエ・シャッサンの各氏に、ソルフェージュを山田順之介、リュート、テオルボ、バロック・ギターをエリック・ベロックの各氏に、室内楽をラスロ・アダディ氏に師事。2014年には、モスクワのチャイコフスキー・ホールで開催されたギター・ヴィルトゥオーゾ・フェスティバル、台湾国際ギターフェスティバル、コロンビアのボゴタで開催されたコンペンサール・ギターフェスティバル、日本・キューバ国交400年記念事業として行われたハバナ市のホセ・マルティ劇場での公演などにソリストとして参加するなど、国外での演奏活動も目覚ましく展開。15年セイジ・オザワ松本フェスティバルではサイトウ・キネン・オーケストラの一員としてベルリオーズのオペラ「ベアトリスとベネディクト」を演奏するなど、ルネサンスから現代曲まで多彩なレパートリーを持ち、ソロ、室内楽、協奏曲と幅広く取り組む。新譜は15枚目となる「天の三羽の鳥 ~ギターで聴く珠玉のフランス音楽~(ビクター・エンタテイメント)」。「ASTOR PIAZZOLLA」(12年)、「ノクターナル」(13年)、「エル・アブラーソ」(14年)は、レコード芸術誌において特選盤に選ばれている。第6回ホテルオークラ音楽賞、第18回出光音楽賞受賞。洗足学園音楽大学客員教授。
[HP]
http://www.kajimotomusic.com/jp/artists/k=9/
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A015120.html
[ブログ]
http://ohagiyasuji.cocolog-nifty.com
[ツイッター]
https://twitter.com/yasujiohagi
[フェイスブック]
https://www.facebook.com/yasuji.ohagi


(C)ビクターエンタテインメント

ヴォクスマーナ(声楽アンサンブル) Vox humana, vocal ensemble

1996年、西川竜太の呼びかけにより、東京芸術大学声楽科有志で設立された1人1パート編成による声楽アンサンブル。「ヴォクスマーナ(Vox humana)」は、ラテン語で「人の声」を意味し、「声」による新しい音楽創造の可能性を探求している。年2回の定期演奏会を開催。20世紀以降の現代曲をレパートリーの中心に据えている。2001年より、新たなレパートリーの創造と確立を目指し、同世代の若手作曲家を中心に新作委嘱を続けている。これまでに、湯浅譲二、松平頼暁、近藤譲、三輪眞弘、鈴木治行、伊藤弘之、権代敦彦、山本裕之、伊左治直、原田敬子、田中吉史、川島素晴、藤倉大などの作曲家に新作を委嘱し、86作品を初演している。01年神奈川県立藤野芸術の家創造事業スティーヴ・ライヒ「砂漠の音楽」日本初演に参加。02年第6回定期にてスティーヴ・ライヒ「Proverb」を日本初演。05年ミューザ川崎シンフォニーホール主催クリスマスコンサートに出演し、権代敦彦の新作他を演奏。06年ギタリスト村治佳織と、CD「ライア&ソネット」発売記念リサイタルツアーにて共演。横浜みなとみらいホール主催Just Composed 2006 現代作曲家シリーズ「声帯は虹を描く」に出演し、篠田昌伸の新作、権代敦彦、ジョン・ケージの作品他を演奏。08年Ensemble Contemporary α 定期公演「スティーヴ・ライヒを巡って」にて「Tehillim」日本初演に参加。10年サントリー音楽財団創設40周年記念公演・望月京のオペラ「パン屋大襲撃」日本初演に参加。日本作曲家協議会主催「アジア音楽祭2010 in Tokyo」に出演し、7カ国の作曲家の8作品を世界・日本初演。日本現代音楽協会・特別音楽展2011「新しい音楽のカタチ 軌跡と)未来」に出演し、5作品を世界・日本初演。日本作曲家協議会主催「日本の作曲家2013第3夜」に出演し、4新作他を演奏。

西川竜太(指揮) Ryuta Nishikawa, conductor

1972年生まれ。早稲田大学、東京芸術大学卒業。同大学院修士課程修了。早大在学中、グリークラブ指揮者を務める。早大卒業と同時に芸大へ。東京文化会館・舞台芸術創造フェスティバル2001 「三善晃 日本太鼓と合唱の世界『大地の鼓響』」の合唱指導を務める。日本作曲家協議会主催のアジア音楽祭2003にて、室内楽作品の世界初演を指揮。まつもと市民芸術館開館1周年事業「大地の鼓響2005」にて指揮。2011・12・13・16年「湯浅譲二 合唱作品による個展」、13・14年「松平頼暁 合唱作品による個展」を企画・指揮。「秋吉台の夏2013」現代音楽セミナー&フェスティバルに招聘講師・演奏家として参加。芸大在学中、声楽科有志と共に、1人1パート編成の声楽アンサンブル「Vox humanaヴォクスマーナ」を創設し、指揮者に就任。音楽の新しい時代の創造を目指し、作曲家と協力して、これまでに130におよぶ作品を初演している。男声合唱団クール・ゼフィール、混声合唱団空(くう)、女声合唱団暁の指揮者。成蹊大学混声合唱団常任指揮者。宮城県中新田縄文太鼓(三善晃作曲)伝承会合唱指導。都立総合芸術高校音楽科講師(合唱)。12年、第21回朝日現代音楽賞受賞。

権代敦彦(作曲) Atsuhiko Gondai, composer

1965年、東京に生まれる。桐朋学園大学で作曲を学んだのち、90年から92年までDAAD奨学生としてフライブルク音楽大学に留学。92年から93年まで、文化庁芸術家在外研修員としてパリに滞在し、95年までフランス国立音響音楽研究所(IRCAM)で、コンピュータ音楽を研究する。作曲を末吉保雄、クラウス・フーバー、サルヴァトーレ・シャリーノに、コンピュータ音楽をフィリップ・マヌリに、オルガンをジグモント・サットマリーに師事。ローマのブッキ国際作曲コンクール第1位(91年)、ワルシャワのセロツキ記念国際作曲家コンペティション第2位(92年)、芥川作曲賞 (96年)をはじめ、アムステルダムのガウデアムス国際音楽週間(92年)やISCM世界音楽の日々(2001年)での入選、芸術選奨文部科学大臣新人賞(02年)など、国内外で数多くの賞を受賞。ノイズ・ミュージックのMERZBOWをはじめ、世界的振付家リン・フアイミン(林懐民)率いる台湾のクラウド・ゲイト・ダンス・シアター(雲門舞集)、ヴィデオ・アーティストの兼古昭彦、ダンサー・振付家の金森穣など、他分野における第一人者とのコラボレーションも多い。95年から5年間、渋谷ジァンジァンで、シリーズ「東京20世紀末音楽集団→2001」、97年から99年まで神奈川県立音楽堂で、「権代敦彦シリーズ・21世紀への音楽」を企画制作。95年および99年には、東京カテドラルで自身の個展をプロデュース。04年には、サントリー音楽財団のコンサート・シリーズ「トランス・ミュージック~対話する作曲家」の特集作曲家として企画も手がけた。03年、アーティスト・イン・レジデンスとしてノルウェーのベルゲンに滞在。04年から05年まで、オーケストラ・アンサンブル金沢のコンポーザー・イン・レジデンス。07年、仙台フィルハーモニー管弦楽団委嘱による「ジャペータ —葬送の音楽 I—」初演、好評を博す。10年3月、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールにおけるフィルハーモニア管弦楽団のコンサート・シリーズ「ミュージック・オヴ・トゥディ(MoT)」特集作曲家。同年、サイトウ・キネン・フェスティバル松本とカーネギーホールの共同委嘱による「デカセクシス」が、9月に松本で開催された同フェスティバルで、また12月にはカーネギーホールにおいて、下野竜也指揮サイトウ・キネン・オーケストラによって初演され、成功を収めた。13年、サントリー芸術財団「作曲家の個展2013─権代敦彦」のテーマ作曲家として特集され、同財団委嘱によるオルガンとオーケストラのための「デッド・エンド」初演。14年、NHK交響楽団「Music Tomorrow 2014」において、同楽団委嘱による「ユートピア ―どこにもない場所―」初演。15年3月、東京芸術劇場委嘱による初の吹奏楽作品「TimeNo Longer ―もはや時がない―」初演。11月、フランクフルト放送交響楽団委嘱による「終わりへ向かって落ちる時間」初演。7月、オーケストラ・アンサンブル金沢委嘱による「Vice Versa ―逆も真なり―」初演、翌年には同作品で第64回尾高賞を受賞した。14年1月、初のオペラ「桜の記憶」(13年)の世界初演が、リトアニアの国立カウナス・ドラマ・シアターで行われた。第二次世界大戦中のカウナス領事館で多くのユダヤ人の命を救った外交官、杉原千畝を題材としたこのオペラは、連日スタンディング・オベーションで迎えられ、リトアニア国営放送で生中継されるなど大きな注目を集めた。近年は、「有限の生命、有限の音楽」における「死と永遠、無限」との関係を創作の中心主題に据え、カトリック信仰に基づきつつも、独自の宗教死生観による音楽時間の創出を試みている。カトリック教会オルガニストとしても活動。


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11月19日(土)~11月25日(金)
※日・月・祝日 休み
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11月26日(土)~

メッセージ

「ギターと声」

お話をしているように、そして歌っているようにギターを演奏できたら・・・。
という自らの理想と挑戦の気持ちを込めて、このタイトルにさせていただきました。全3回にわたって、いろいろな形でのギターと声の関わりを感じていただけるよう、趣を変えながら。

1回目は、ギターと“歌”。メゾ・ソプラノの林美智子さんをゲストにお迎えし、彼女の大きな揺り籠のように優しく包んでもらえるような抱擁感たっぷりの歌声に自分のあらゆる表現がインスパイアされ、Momoさんアレンジでの「さくら横ちょう」「この道」「夏の思い出」も新鮮な驚きを与えてくれました。

2回目はラモン・ヒメネスの散文詩集にカステルヌオーヴォ=テデスコが曲を書いた「プラテーロとわたし」全28曲を波多野睦美さんと。スペイン語の監修においては濱田吾愛さんの御尽力も賜り、波多野さん訳の新たな日本語で聴くこの物語はきっと皆様にこれまでにない印象を与えてくれたのではないでしょうか。2時間を軽々と超えてしまうプログラムでしたが、ギターと「声」がテーマのこのシリーズの中心に来るにふさわしい回となりました。

そしてこの企画の締めくくりとなる3回目には、シリーズ最後ということもあり大きな編成で臨めたらと思い、「声」による新しい音楽創造の可能性を追求し、ルネサンス以前のポリフォニー音楽と20世紀以降の現代曲という振り幅の広いレパートリーを持っているヴォクスマーナの皆さんとのフィナーレです。特に、新しくこの日に生まれる権代敦彦氏の新作は、きっとギターと声への次なる可能性を提示してくれるに違いありません。

この度この3年に渡る少々無茶な計画に興味を持っていただき、演奏の場を与えていただいたハクジュホール、そしてスタッフの皆様、会場にお越しいただき聴いていただいた皆様へ感謝を込めて、最終回2017年5月27日を迎えたいと思います!
どうぞお楽しみに!!

大萩 康司