向山佳絵子&長谷川陽子 プロデュース
チェロ・コレクション | Cello Collection ~バッハへのオマージュ~ Vol.2

2015年11月11日(水)

19:00開演(18:30開場)

全席指定5,000円(税込)

2014年11月にスタートした、向山佳絵子長谷川陽子プロデュースによる大型企画。バッハへの敬意と、異世代チェロ奏者の交流を軸とした、未来志向のシリーズ<チェロ・コレクション~バッハへのオマージュ~>、略して「チェロ・コレ」。第2回はチェリスト5人いう編成でお届けいたします。

チェロの聖典バイブル「バッハ:無伴奏チェロ組曲」全6曲の中から、毎年1曲を、今期待の若手奏者が演奏。世界的にもレベルの高い日本の次世代チェロ奏者の実力をご堪能いただきます。今回は今実力派チェリストとして最も注目を集めている中木健二が登場いたします。

委嘱作品の初演は日本を代表する作曲家の猿谷紀郎に<チェロ・デュオ>という編成で委嘱。プロデューサーの向山がその初演の共演者として東京フィルの首席チェリストの渡邉辰紀を指名。向山&渡邉の名演に期待が高まります。

これから羽ばたく10代のチェロ奏者として登場するのは、2014年の日本音コンで1位と聴衆賞、同年の学生音コンでも1位を獲得した高校3年生の森田啓佑。まさにベテランから若手までの異世代奏者たちによるチェロだけのアンサンブルで、数々の名曲を贅沢な音色でお楽しみください。

[出演]

向山佳絵子、長谷川陽子、渡邉辰紀、中木健二、森田啓佑(チェロ)

[プログラム]

  • J.S.バッハ:ブランデンブルグ協奏曲 第6番 変ロ長調 BWV.1051
    (渡邉、長谷川、森田、中木、向山)
  • J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV.1008 (中木)
  • 猿谷紀郎:J.S.バッハ “無伴奏チェロ組曲 第2番”をモチーフにした委嘱初演 (向山、渡邉)
  • トーマス=ミフネ:ブランデンブルグ-ブギ~運命-マンボ (長谷川、森田)
  • ドローヌ:アンダンテとスケルツォ (中木、向山、渡邉)
  • ドヴォルザーク:森の静けさ op.68-5,B.182 (森田ソロ、渡邉、向山、長谷川、中木)
  • ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集より 第2集 第2番 op.72-2/第1集 第8番 op.46-8
    (長谷川、中木、森田、向山、渡邉)

[プロフィール]

向山佳絵子(チェロ) Kaeko Mukoyama, violoncello

東京生まれ。東京芸術大学を経てドイツ・リューベック国立音楽大学に留学。松波恵子、堀江泰氏、レーヌ・フラショー、毛利伯郎、ダヴィド・ゲリンガスの各氏に師事。第54回日本音楽コンクール第1位。第10回ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール第1位。第3回アリオン賞審査委員奨励賞、第2回出光音楽賞受賞。世界の一流演奏家や、N響、東京都響、読売日響他多くのオーケストラとも共演しているほか、リサイタル、室内楽、公演プランナーと多彩に活躍している。またNHK-FMには度々出演し、演奏はもちろんパーソナリティも務めた。最近では、企画の公演がBSクラシック倶楽部等テレビでも放送されている。録音は5枚のソロアルバムのほか、池辺晋一郎と三善晃のチェロ協奏曲や、12人のチェロ・アンサンブルのCDもそれぞれ発売されている。現在、東京芸術大学非常勤講師として後進の指導を務める傍ら、NHK交響楽団首席奏者も務めるなど、日本を代表する実力派チェリストとして活躍している。


(C)大窪道治

長谷川陽子(チェロ) Yoko Hasegawa, violoncello

日本を代表するチェロ奏者の一人。デビュー25周年を経て、第一線で活躍している。1987年音楽之友社主催「フレッシュ・アーティスト・シリーズ」にてリサイタル・デビュー。88年小林研一郎指揮、日本フィルとの共演で協奏曲デビューした。その後、フィンランドのシベリウス・アカデミーに留学し、92年首席で卒業後帰国。これまで、国内外の主要オーケストラと共演を重ね、S.オラモ/NHK響、Z.マーカル指揮/プラハ響等にソリストとして迎えられている。全国各地でのリサイタルのほか、企画コンサートへの出演も数多く、その活動は多岐にわたる。また、TV・ラジオの出演も多く、NHK大河ドラマ「平清盛」の「清盛紀行」の音楽を担当し、話題を呼んだ。録音はビクターエンタテインメントより20枚以上のCDをリリースしている。2012年にはベスト盤「チェリッシモ」(2枚組)と、デビュー25周年記念盤「シャコンヌ」をリリースした。霧島国際音楽祭賞、ロストロポーヴィチ国際チェロ・コンクール特別賞、新日鉄フレッシュ・アーティスト賞、第9回齋藤秀雄メモリアル基金賞等、受賞多数。後進の指導にもあたり、現在、桐朋学園大学音楽学部准教授を務めている。


(C)千葉広子

渡邉辰紀(チェロ) Tatsuki Watanabe, violoncello

5歳より才能教育研究会にてヴァイオリンを始める。その後チェロの存在を知り、腰掛けて練習できるという理由により転向。自分のお年玉をはたいて当時15,000円の1/2サイズのチェロを購入。日本人で最初のパブロ・カザルスの弟子、故佐藤良雄氏のもとで手ほどきを受け、以来チェロの魅力にとりつかれ、まっしぐらにチェリストへの道を突き進む。そして血のにじむような努力の末東京芸術大学附属高校に入学し、ストレートで東京芸術大学に進学する。在学中は優秀な学生に贈られる「安宅賞」を受賞したり、日本音楽コンクールにも入賞する等華々しい成績を修めるが、驕ることなく2年間も修学期間を延長し、それでもあきたらずどこか外国で勉強してみたいと漠然と考えていたところへ紹介してくださる方があらわれ、渡りに舟とばかりにドイツ行きを決行。留学はしたものの最初はヨーロッパのレベルの高さに圧倒され悶々とした日々を送るが、ヒッツァカ音楽祭で初演した新進気鋭の作曲家トビアス・PM・シュナイトのクラリネットとチェロとピアノのための[Cascando Ⅱ]で「観客賞」を受賞。そのメンバーで[Trio Cascando]を結成し、バイエルン放送、ドイツ放送等のFMに出演の他、ソロコンサートやオーケストラとの共演等、着々とキャリアを積み重ねていく。そして6年間の研鑽の締めくくりに、ドイツ国家演奏家試験でフリードリッヒ・グルダのチェロ協奏曲を演奏し、特別賞付きで合格。同時に北西ドイツフィルハーモニーにソロ・チェリストとして入団。10年間在籍し、「ドイツ国家室内楽演奏家」の称号を得る。2006年夏、16年間のドイツ生活にピリオドを打ち完全帰国。東京フィルハーモニーに首席チェリストとして入団。オーケストラはもとより、ソロ、室内楽、そして内外のジャズフェスティバルで井野信義、高瀬アキ、山下洋輔、ニルス・ペデルセン等超一流ジャズミュージシャン達と共演する等多彩な演奏活動は高く評価されている。


(C)三好英輔

中木健二(チェロ) Kenji Nakagi, violoncello

愛知県岡崎市生まれ。東京芸術大学を経て2003年渡仏、07年にパリ国立高等音楽院チェロ科をプルミエ・プリ(一等賞)および審査員特別賞をもって卒業。さらに09年スイス・ベルン高等音楽院ソリスト・ディプロマコースを首席で卒業。また、04年より6年間イタリアのキジアーナ音楽院夏期マスタークラスでA.メネセスのクラスを受講し、最優秀ディプロマを取得。05年ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位受賞。同年、第16回FLAME音楽コンクール(フランス)優勝。08年第1回Note et Bien国際フランス音楽コンクールでグランプリならびにドビュッシー特別賞、ブーレーズ特別賞を受賞するなど、受賞多数。10年よりフランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団首席奏者として活躍すると共に、リサイタル、オーケストラとの共演、音楽祭出演など幅広い演奏活動を行う。室内楽にも精力的に取り組み、アッカルド、B.ジュランナ、A.メネセス等と共演。13年10月、デビューCD「美しき夕暮れ」をリリース(キングレコード)。14年4月帰国、ソリスト及び室内楽の演奏活動を本格始動。紀尾井シンフォニエッタ東京メンバー。東京芸術大学音楽学部准教授。使用楽器はNPO法人イエロー・エンジェルより貸与されている1700年製ヨーゼフ・グァルネリ。


(C)Mirco Magliocca

森田啓佑(チェロ) Keisuke Morita, violoncello

埼玉県出身。3才より佐藤明氏の下でチェロを始める。2007年第7回泉の森ジュニアチェロコンクール小学生の部にて最年少で金賞を受賞。12年同コンクール中学生の部にて金賞を受賞。14年第68回全日本学生音楽コンクール高校の部1位および日本放送協会賞、第83回日本音楽コンクール1位、あわせて徳永賞、黒柳賞、岩谷賞(聴衆賞)も受賞。東京フィルハーモニー交響楽団との共演を始め、鹿児島・北九州・福島など各地での披露演奏会、「クラシック大好き~N響メンバーと新進演奏家の出会い」等に出演。NHK FM「リサイタル・ノヴァ」、横須賀芸術劇場「フレッシュ・アーティスツfromヨコスカ」等にも出演を予定。桐朋女子高等学校音楽科に特待生として入学し、3年在学。倉田澄子、常光聡、宮田大、諸田由里子の各氏に師事。

猿谷紀郎(作曲) Toshiro Saruya, composer

慶応義塾大学法学部卒業後、ジュリアード音楽院に留学、同大学院を終了。パーシケッティ、ヘンツェ、ナッセンの各氏に師事。これまでに、タングルウッド、アルスフェルドの各音楽祭に招待される他、クーセヴィツキ音楽財団・フェロウシップ賞、ミュンヘン・ビエンナーレ・BMWミュージックシアター賞、第3回芥川作曲賞、第3回出光音楽賞、尾高賞(1995年、2006年)の各賞を受賞。1997年八ヶ岳高原音楽祭の音楽監督。2003年蘭このみ舞踊公演「桜幻想」(音楽担当)、薬師寺「最勝会」復興上演(「鼓音之楽」を作曲)及びNHKドラマ「怪し野」(音楽担当)がそれぞれ第58回芸術祭大賞及び優秀賞を受賞。04年イシハラホール開館10周年記念公演「三井の晩鐘」(音楽を担当)が第4回佐治敬三賞を受賞。03年大阪いずみホールにけるサントリー芸術財団主催のTRANSMUSICで、また08年にはサントリーホールにおける「作曲家の個展」でオーケストラ作品が特集された。09年より15年3月までNHK・FM「現代の音楽」の司会を担当。現在、大阪教育大学準教授として後進の指導にあたっている。

後援:日本チェロ協会

【チケット完売】

Hakuju Hallチケットセンター 電話:03-5478-8700

DM会員先行発売 4月25日(土)~
一般発売 5月9日(土)~

「計り知れない伸びしろ

ある夏の始め、私はサッカーを選ぶか、チェロを続けるか迷っていた中学生の少年に「今夏はチェロを出さないで、思い切りボールを蹴って真黒になっていらっしゃい!」と言いました。夏休みが終る頃、彼は真剣な目で「やっぱりチェロをやりたいです!」と言って来ました。私は内心嬉しかったのですが、秋になってもレッスンの度に「今ならまだ止められるわヨ!」と彼の気持を試しました。当時の彼の演奏は器用に弾けても未だ音に深い愛情を感じていないと思ったからです…。

ところが、其の後、音楽の高校に進み、数々の経験を積むようになると、そのスポーツで培った集中力と純粋に真っ直ぐチェロに向かう真面目な少年は、毎週のレッスンで目を見張る進歩を見せ、その伸び代は計り知れない物が有りました!そして遂に日本音楽コンクール優勝まで頑張ったのです。

これからは、この度の様な素晴らしい先輩の演奏家の皆様に御指導頂きながら、いつまでも謙虚に、皆様に愛される息の長い演奏家に成長して欲しいと願っています…。

桐朋学園大学名誉教授 倉田澄子