カルテット・アマービレ BRAHMS Plus 〈 II 〉

新世代を牽引する弦楽四重奏団の意欲シリーズ第2弾
清水和音を招き、若き情熱溢れるピアノ五重奏曲を披露

全席指定4,000円(税込)
カルテット・アマービレ BRAHMS Plus 〈 II 〉
清水和音 (c)Mana Miki カルテット・アマービレ (c)T.Tairadate

難関ARDミュンヘン国際音楽コンクール入賞という快挙を2016年に成し遂げたカルテット・アマービレが、ブラームスを縦軸に据え、20年にスタートさせたHakuju Hall独自の室内楽シリーズ2回目です。今回はスケールの大きさと繊細な感性とを併せ持った演奏で長年にわたって聴衆を魅了し続けているピアノの清水和音を迎え、音楽史上で名曲が数多いピアノ五重奏曲でもとりわけ人気が高いブラームスの大曲に挑みます。

出演

清水和音(ピアノ)
カルテット・アマービレ


篠原悠那
北田千尋(以上、ヴァイオリン)
中恵菜(ヴィオラ)
笹沼樹(チェロ)

プログラム

モーツァルト弦楽四重奏曲 第17番 変ロ長調 K.458 「狩」
MozartString Quartet No.17 in B♭ major K.458 “Hunt”
藤倉大委嘱新作(世界初演)
Dai FujikuraNew commissioned work
(commissioned by Quartet Amabile : world premiere)
ブラームスピアノ五重奏曲 ヘ短調 op.34
BrahmsPiano Quintet in f minor op.34

プロフィール

清水和音(ピアノ) Kazune Shimizu, piano

完璧なまでの高い技巧と美しい弱音、豊かな音楽性を兼ね備えたピアニスト。ジュネーヴ音楽院にて、ルイ・ヒルトブラン氏に師事。1981年、弱冠20歳で、パリのロン・ティボー国際コンクール・ピアノ部門優勝、あわせてリサイタル賞を受賞した。82年、デビュー・リサイタルを開き、高い評価を得た。83年、第9回日本ショパン協会賞を受賞。同年「プラハの春音楽祭」にて、プラハ室内管と共演。この成功により84年、ブラティスラヴァ音楽祭のオープニングでスロヴァキア・フィルのソリストとして招待された。また同年、ミュンヘンのヘラクレス・ザールでデビュー・リサイタルを行った。ロジェストヴェンスキー指揮ロンドン交響楽団、ジャナンドレア・ノセダ指揮キーロフ歌劇場フィルハーモニー管弦楽団、ゲルギエフ指揮マリインスキー歌劇場管弦楽団、アシュケナージ指揮シドニー交響楽団などと共演を重ね、国内外で広く活躍。室内楽の分野でも活躍し、共演者から厚い信頼を得ている。95年秋から2年にわたって行われた、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全32曲演奏会は、その完成度を新聞紙上で高く評価され、ライヴ録音がリリースされている。これまでにソニーミュージックやオクタヴィア・レコードなどから多数のCDをリリースし、各誌で絶賛されている。2011年には、デビュー30周年を記念して、ラフマニノフの「ピアノ協奏曲第1番~第4番」と「パガニーニの主題による狂詩曲」の全5曲を一度に演奏するという快挙を成し遂げた。14年から18年の5年間では春秋・年2回のリサイタル・シリーズ「清水和音 ピアノ主義」を開催。スカルラッティとバッハに始まり、古典派からロマン派を中心に20世紀のピアノ曲まで、幅広いレパートリーで聴衆を魅了した。デビュー35周年を迎えた16年5月には、バッティストーニの指揮で、ブラームスの「ピアノ協奏曲第1番及び第2番」を熱演。同年4月からは、年6回の室内楽シリーズ「芸劇ブランチコンサート」を開始するなど精力的な活動を続けている。桐朋学園大学・大学院教授。

清水和音
© K.Miura

カルテット・アマービレ(弦楽四重奏) Quartet Amabile, Strings Quartet

2016年9月難関で知られる第65回ARDミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏部門 第3位に入賞、あわせて特別賞(コンクール委嘱作品の最優秀解釈賞)を受賞。15年桐朋学園大学在籍中のメンバー(Vn篠原悠那、北田千尋、Va中恵菜、Vc笹沼樹)により結成される。磯村和英氏、山崎伸子氏に師事。16年第10回横浜国際音楽コンクール第1位及び全部門グランプリ受賞。第12回ルーマニア国際音楽コンクール第1位。第12回ミュージックアカデミーinみやざき講師特別賞、第26回リゾナーレ室内楽セミナー奨励賞、第37回霧島国際音楽祭賞、堤剛音楽監督賞を受賞。松尾学術振興財団より第26~28回松尾音楽助成・奨励を受ける。プロジェクトQ第13章でカルミナ四重奏団、今井信子氏らのマスタークラスを受講。17年4月NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」に出演。19年にはニューヨークのヤングコンサート国際オーディションで第1位を獲得した。マルタ・アルゲリッチ、ダン・タイソン、クシシュトフ・ヤブウォンスキとの共演を重ね若手を代表するカルテットである。

カルテット・アマービレ
©  T.Tairadate

篠原悠那(ヴァイオリン) Yuna Shinohara, violin

第80回日本音楽コンクール第2位、並びに岩谷賞(聴衆賞)受賞。フジテレビ系アニメ「四月は君の嘘」ヒロイン役モデルアーティスト。シャネル・ピグマリオン・デイズアーティスト。2016年CD「Estreno」をリリースし、デビューリサイタルを行う。桐朋女子高等学校音楽科を首席で卒業、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース(特待生)修了、スイス・国際メニューイン音楽アカデミー修了しディプロマを取得。山下金彌、辰巳明子、マキシム・ヴェンゲーロフ、室内楽を藤井一興、徳永二男、磯村和英各氏他に師事。ヤマハ音楽支援制度、明治安田クオリティオブライフ文化財団、ローム ミュージック ファンデーション奨学生。現在、桐朋学園大学大学院在籍中。使用楽器は1832年製G.F.プレッセンダ ex “カール・フレッシュ”(宗次コレクション)。

篠原悠那
© T.Tairadate

北田千尋(ヴァイオリン) Chihiro Kitada, violin

3才よりヴァイオリンをはじめる。第7回仙台国際音楽コンクール第4位受賞。第65回全日本学生音楽コンクール全国大会中学生の部第1位併せて東儀賞、兎束賞、音楽奨励賞、ANA賞受賞。いしかわミュージックアカデミーIMA奨励賞受賞。ミュージックアカデミーinみやざき優秀賞受賞。霧島国際音楽祭賞受賞。東京・春・音楽祭、宮崎国際音楽祭、霧島国際音楽祭、別府アルゲリッチ音楽祭等に出演。これまでに、日本フィルハーモニー交響楽団、桐朋学園オーケストラ、仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演。ヴァイオリンを川本義幸、小室瑛子、村上直子、篠﨑功子の各氏に師事。室内楽を佐々木亮、銅銀久弥、徳永二男、磯村和英、山崎伸子、練木繁夫、原田幸一郎、池田菊衛の各氏に師事。桐朋学園大学音楽学部を卒業、同大学院修士課程在学中。

北田千尋
© Lorenzo Barassi

中恵菜(ヴィオラ) Meguna Naka, viola

京都市出身。4歳よりヴァイオリンを始め、21歳でヴィオラに転向。桐朋女子高等学校音楽科を経て、桐朋学園大学音楽学部卒業。2005年全日本学生音楽コンクール名古屋大会小学生の部入選。これまでに、ヴィオラスペース、IMUSE Music Festival in Enghien、MMCJ、プロジェクトQ、霧島国際音楽祭、ミュージックアカデミーinみやざき、宮崎国際音楽祭、北九州国際音楽祭、十勝音楽祭、米国インディアナ大学現代日本音楽祭ほか多数出演。第5回「次代へ伝えたい名曲」今井信子ヴィオラ・リサイタルに出演。2019年度シャネル・ピグマリオン・デイズ室内楽アーティスト。これまでに、ヴァイオリンを久保良治、ヴィオラを佐々木亮に師事。ハンス・アイスラー音楽大学ベルリンにて、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ヴィオラ奏者のヴァルター・キュスナーに師事した。

中恵菜
© T.Tairadate

笹沼樹(チェロ) Tatsuki Sasanuma, violoncello

全日本学生音楽コンクールチェロ部門高校の部、ザルツブルク=モーツァルト国際室内楽コンクール、東京音楽コンクール、日本音楽コンクールなどで優勝、入賞。桐朋女子高等学校音楽科チェロ科を首席卒業後、桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース、並びに学習院大学文学部ドイツ語圏文化学科卒業。2017年学習院文化活動賞を受賞し、同校で天皇皇后両陛下をお迎えしての天覧公演となったリサイタルシリーズは毎年開催されている。シャネル・ピグマリオン・デイズアーティスト。日本コロムビアよりリリースされたデビューアルバム「親愛の言葉」はレコード芸術特選盤を獲得するなど話題を呼んでいる。現在、桐朋学園大学大学院在籍中。堤剛氏に師事。使用楽器は1771年製C.F.Landolfi(宗次コレクション)。

笹沼樹
© Kei Uesugi