大谷康子のヴァイオリン賛歌
第5回 <情熱>

― 聴衆の皆様とともに創りあげる10年プロジェクト ―

2020年9月26日(土)

15:00開演(14:30開場) 【公演中止】

全席指定5,000円(税込)

【延期公演】

2021年9月25日(土)

15:00開演(14:30開場)

「大谷康子のヴァイオリン賛歌」は、クラシック音楽のファン層を広げたいという熱い思いを抱くヴァイオリニスト大谷康子が、Hakuju Hallのお客様と一緒に築いていく10年がかりのプロジェクトです。第5回のテーマは「情熱」。
今回は、デビュー45周年を迎えた大谷が熱き「タンゴ」の世界にお招きいたします。第1部は「アディオス・ノニーノ」からタンゴの歴史をたどる曲目構成で、「リベルタンゴ」や「ブエノスアイレスの四季」より “春” などピアソラの代表曲を、第2部はストラヴィンスキーの「タンゴ」、ヨーロッパで発展したコンチネンタルタンゴに加えアルゼンチンタンゴの有名曲と、全編タンゴを満喫できるプログラムです。
共演者には、色彩豊かな音色が好評を博し、コンサートや録音、放送の際、ソリストのパートナーとして多くの演奏者から厚い信頼を寄せられるピアニストの山田武彦を迎えます。さらに特別ゲストとして、西洋打楽器の基礎をバックグラウンドに、中近東、北アフリカ、西アフリカやラテンの代表的打楽器であるハンドドラムのスペシャリストとして高い評価を得ているパーカッショニストのクリストファー・ハーディを迎えます。能力の限界まで追求したパフォーマンスと芸術性の高さで世界中の観客を魅了し続けているシルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」にミュージシャンとして参加した経験の持ち主です。
タンゴ独特の強烈なリズムとセンチメンタルなメロディに込められた激しく燃える情熱溢れる音楽を、皆様にお届けいたします。

[出演]

大谷康子(ヴァイオリン)
山田武彦(ピアノ)
ゲスト:クリストファー・ハーディ(パーカッション)

[プログラム]

第5回 <情熱>

第1部

A.ピアソラ:アディオス・ノニーノ
A.Piazzolla : Adiós Nonino

A.ピアソラ:タンゴの歴史
A.Piazzolla : Histoire du Tango

A.ピアソラ:南へ帰ろう
A.Piazzolla : Vuelvo al sur

A.ピアソラ:「ブエノスアイレスの四季」より “春”
A.Piazzolla : “Primavera Porteña” from ‘Las 4 estaciones porteñas’

A.ピアソラ:リベルタンゴ
A.Piazzolla : Libertango

第2部

ストラヴィンスキー:タンゴ
Stravinsky : Tango

ラパルスリー:私の心はヴァイオリン
Laparcerie : Mon cœur est un violon

ビクシオ:夜のヴァイオリン
Bixio : Un violon dans la nuit

エルヴィン:奥様お手をどうぞ
Erwin : Ich küsse lhre Hand, Madame

ハンガリー民謡(K.ヴォツェック作):黒い瞳のジプシー
Hungarian Folk Song (K.Vacek) : Du schwarzer Zigeuner

ビジョルド:エル・チョクロ
Villoldo : El choclo

ロドリゲス:ラ・クンパルシータ
Rodriguez : La Cumparsita

ゲーゼ:タンゴ・ツィガーヌ(ジェラシー)
Gade : Tango Tzigane (Jalousie)

[プロフィール]

大谷康子(ヴァイオリン) Yasuko Ohtani, violin

2020年、デビュー45周年。人気・実力ともに日本を代表するヴァイオリニスト。華のあるステージ、深く温かい演奏で聴衆に感動と喜びを届けており「歌うヴァイオリン」と評される。東京藝術大学、同大学院博士課程修了。在学中よりソロ活動を始め、ウィーン、ローマ、ケルン、ベルリンなどでのリサイタル、トロント音楽祭、ザルツブルク市などに招待され好評を得る。スロヴァキアフィル、シュトゥットガルト室内楽団など国内外の著名なオーケストラとも多数共演。また、1公演で4曲のヴァイオリンコンチェルトを1日2公演行うという前代未聞の快挙を達成し話題となった。17年はウィーンのムジークフェラインでリサイタルを開催。夏にはロシアの名門モスクワ・フィルの日本ツアーにソリストとして出演し絶賛を博した。キエフ国立フィルとは17年以降毎年招聘され、20年10月ウクライナにて4年連続の共演を予定。最新CDはイタマール・ゴランとのフランスのエスプリ薫る珠玉の名曲集。CDは他に、ベストセラー「椿姫ファンタジー」(SONY)のほか、ベルリンでの録音による「R.シュトラウス/ベートーヴェン・ソナタ№5(ピアノ:イタマール・ゴラン)」(SONY)も評価が高い。その他多数リリース。著書に「ヴァイオリニスト 今日も走る!」(KADOKAWA)がある。BSテレビ東京(毎週土曜朝8時より放送)「おんがく交差点」では春風亭小朝と司会・演奏を務め、八面六臂の活躍をしている。文化庁「芸術祭大賞」受賞。東京音楽大学教授。東京藝術大学講師。(公財)練馬区文化振興協会理事長。川崎市市民文化大使。高知県観光特使。(公財)日本交響楽振興財団理事。使用楽器はピエトロ・グァルネリ(1708年製)と、日本音楽財団貸与のストラディヴァリウス「ウィルヘルミ」(1725年製)。


(C)Masashige Ogata

山田武彦(ピアノ) Takehiko Yamada, piano

東京藝術大学作曲科卒業、同大学院作曲専攻修了。1993年フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院ピアノ伴奏科に入学、同クラスの7種類の卒業公開試験を、審査員の満場一致により首席で一等賞(プルミエ・プリ)を得て卒業。フランスの演奏団体である2e2m、L'itineraire、Triton2等でソリストとして演奏し、現代音楽の紹介を務める。またフランス北部のランス市において大戦後50周年記念式典のために、ヘブライ語による委嘱作品を発表。帰国後はピアニストとして数多くの演奏者と共演、的確でおおらかなアンサンブル、色彩豊かな音色などが好評を博し、コンサート、録音、放送等の際のソリストのパートナーとして厚い信頼を得る。2004年より “イマジン七夕コンサート” 音楽監督、07年より “下丸子クラシックカフェ” マスター役を担当するなど、ユニークなコンサートの企画にも参加している。これまで洗足学園音楽大学に於いて作曲及びピアノコース統括責任者を歴任、現在同大学教授。全日本ピアノ指導者協会正会員、日本ソルフェージュ研究協議会理事、日本ピアノ教育連盟会員。17年には1カ月に及ぶロングラン公演の浅草オペラ100周年記念企画「ああ夢の街浅草!」にて音楽監督を務め、全曲の編曲・演奏を行う。

クリストファー・ハーディ(パーカッション) Christopher Hardy, percussion

アメリカ出身。ハンドドラムのスペシャリストとして高い評価を得ている。これまでSTING、吉井和哉、AI、UA、ORIGA、ハムザ・エル・ディン、渡辺香津美、山下洋輔、林英哲、谷川俊太郎、加藤和彦、本田美奈子などと共演し、ジャンルを超えて幅広く活動している。ビクターよりリリースされたソロCD・DVD「タッチ」が月刊ステレオ誌発表により最優秀録音賞第1位となり同時にアメリカ発売。自身のプロデュースによるワールド・ミュージック・グループ「TGA」と「Tatopani」を率いての活動を始める。洗足学園大学客員教授。シルク・ドゥ・ソレイユ「ZED」のミュージシャンとしてステージに参加。CD・DVD制作、演劇、朗読劇、フィルム音楽などにも積極的に取り組み、創作的なサウンドを展開している。

[公演テーマ(全10回)]

第1回 <尊敬> 2016年

東京藝術大学に学んだころ、音楽の神様たちと向き合うところから大谷の音楽人生は始まりました。そして、その尊敬の念は今も変わらず、音楽の方向性に思い悩む時、立ち返るのが、この偉大な作曲家たち(J.S.バッハ、ベートーヴェン、ブラームス、バルトーク)の音楽です。

第2回 <敬愛> 2017年

サラサーテのツィゴイネルワイゼンを中心に、ロマの音楽やサラサーテを巡る数々の音楽家の曲を集めます。ツィゴイネルワイゼンは大谷康子が弾き込んできた、もっとも得意とする曲です。

第3回 <愛> 2018年

愛には様々な形がありますが、愛を巡るロマン派の巨匠たちの音楽を取り上げます。
クララ・シューマン、ロベルト・シューマン、ブラームス、ドヴォルザーク…
師弟愛、恋愛、友愛が織りなす人間関係は彼らロマン派の作曲家の音楽として結晶したのです。

第4回 <愛情> 2019年

教え子たちと音楽をする時間は至福の時間です。子弟とは先生と弟子の関係であり、お互いに切磋琢磨する同行の士。大谷康子の薫陶を受けた音楽家たちがその精進の末につかんだ音楽を聴衆の皆様にお聴かせします。

第5回 <情熱> 2020年

大谷康子は、実はタンゴが好きなのです。題名のない音楽会に出演しだした頃から、その才能は故黛敏郎先生や番組スタッフに絶賛されていました。大谷康子が得意とするタンゴや映画音楽の濃厚で熱い世界をご堪能いただきます。

第6回 <忘我>

大谷康子の性格をひとことで表すと「忘我」。時間を忘れ、食事を忘れ、レッスンも終わりを知らず、我を忘れて、大声を張り上げ… 熱心なあまりに、やりだすと止まらない性格。ということで、聴衆の皆様にも大谷康子のレクチャーコンサートを受けていただきましょう。超有名小品と、ピアノ伴奏ではなかなか聴けないヴァイオリンコンチェルト付きで。

第7回 <好奇心>

ヴァイオリンが趣味、と言い切れる大谷康子‼でも、実は他にも夢中になれることがいろいろあります。好きなことは、美術、古典芸能、演劇鑑賞…なかでも、お菓子を食べながら、鉄道や船や飛行機に乗ることが大好きなのです。皆様をそんな好奇心溢れる音楽の旅にいざないます。

第8回 <日本>

私たちの生まれ育った国-日本。お母さんが歌ってくれた歌、故郷に伝わる童謡、民謡。そして世界へ羽ばたこうとした日本のクラシック音楽の作曲家たち。私たち日本人の音楽を、大谷康子の奏でる調べで改めて振り返ります。

第9回 <未来>

未来をつくるのはこどもたち!大谷康子がヴァイオリンを始めたのは3歳の時、今はつたなくても楽器を学ぶことで広がる世界、感じる心は育まれる。こどもの頃にスター音楽家に憧れたように、この子たちにも「音楽を通して明るい未来を!」。大谷康子が幼稚園生や小学生とも共演する、未来に飛翔する音楽会です。

第10回 <夢。音楽の力で世界をひとつに♪>

音楽の持つ力で、民族・国境を越えて、世界中を仲良く、ひとつにし、明るい未来を創ろうという感動のフィナーレです。

企画構成協力:伊藤裕太

メッセージ

Hakuju Hallでの10年プロジェクト、お客様と一緒に築いていく《ヴァイオリン賛歌》も、いよいよ第5回目となりました。
今年、私はデビュー45周年!ヴァイオリンが本当に大好きで、片時も離れたくない私の “情熱的” な面を聴いていただこうと思います。
「タンゴ」は、独特の強烈なリズム、そしてそのリズムの上に哀愁が漂い、美しくも胸の奥まで沁み渡り、時には身がよじれそうになるメロディも魅力です。
第1部は、ピアソラをメインに、タンゴの歴史を紐解き、第2部では「タンゴ」がヨーロッパに渡ってコンチネンタルタンゴとなった作品、そして大好きなアルゼンチンタンゴの作品も演奏します。
今回は、ピアニストの山田武彦さんと、パーカッショニストのクリストファー・ハーディさんと共に、南米・ヨーロッパの、センチメンタルで美しく、激しく燃えるような「タンゴ」の世界へ皆様をお連れします。ホールいっぱいに “情熱” が溢れますように!

大谷康子