全6回 小林美恵 華麗なるヴァイオリンの伝説

第5回「クリムトの幻影」~小林美恵 ウィーン世紀末を弾く

全席指定5,000円(税込)
※2020年5月24日(日)から延期になりました。
お手持ちのチケットで入場が可能です。
公演当日までチケットを大切に保管してください。

延期公演のため、現時点ではチケットの追加販売を見合わせております。
なお、再販売の際はHakuju Hall HP上でお知らせいたします。
第5回「クリムトの幻影」~小林美恵 ウィーン世紀末を弾く
(C)Akira Muto

その甘美な音色は、天使の歌声か?悪魔のささやきか?人の手によるもっとも完璧な楽器といわれる「ヴァイオリン」。科学も最新テクノロジーも寄せ付けない、その神秘の世界に日本が誇るヴァイオリニスト、小林美恵が挑む!ロン・ティボー国際コンクールヴァイオリン部門に日本人として初優勝の快挙を成し遂げて以来、日本屈指の実力派ヴァイオリニストとして活躍を続けてきた小林が、「悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト-パガニーニ伝-」などの著書でも話題の作家・文化芸術プロデューサーの浦久俊彦をパートナーに歴史・アート・社会など、これまでにない多彩な角度からヴァイオリンの神秘と魅力を徹底解剖。ヴァイオリンファンからクラシック音楽の初心者まで、誰もが楽しめる新時代のトーク&コンサートの第5回は「クリムトの幻影」。共演には、パリ国立高等音楽院で教鞭をとりながら、室内楽のスペシャリストとして充実したキャリアを歩み、安定の技巧、卓越した作品解釈で深化した音楽を聴かせるピアニスト上田晴子を迎え、ウィーンの画家クリムトの絵画に通ずるマーラー、R.シュトラウスらの退廃的で耽美なウィーン世紀末の世界に皆様をお招きいたします。 

出演

小林美恵(ヴァイオリン)
上田晴子(ピアノ)
浦久俊彦(ナビゲーター)

プログラム

クライスラーウィーン狂詩的小幻想曲
KreislerViennese Rhapsodic Fantasietta
マーラー交響曲 第5番 嬰ハ短調 より 第4楽章 アダージェット
MahlerThe 4th Movement Adagietto from Symphony No.5 in c# minor
シェーンベルク幻想曲 op.47
SchönbergPhantasy op.47
R.シュトラウスヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 op.18 / TrV 151
R.StraussSonata for Violin and Piano in E♭ major op.18 / TrV 151

プロフィール

小林美恵(ヴァイオリン) Mie Kobayashi, violin

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学を首席で卒業。在学中に安宅賞、福島賞を受賞。1983年、第52回日本音楽コンクール第2位。84年海外派遣コンクール河合賞受賞。88年にはシュポア国際ヴァイオリン・コンクール第2位、あわせてソナタ賞を受賞。90年、ロン・ティボー国際コンクールヴァイオリン部門で日本人として初めて優勝。以来、国内外で本格的な活動を開始する。これまでに、NHK交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢等の国内の主要オーケストラ、ハンガリー国立交響楽団、プラハ交響楽団のソリストとして、充実した演奏を高く評価される。また、静岡のAOI・レジデンス・クヮルテットのメンバーをはじめ、数多くの共演者と室内楽の分野においても活動を広げ、軽井沢国際音楽祭に毎年出演するなど音楽祭にも積極的に参加している。CDは、「プレイズ・クライスラー」、パスカル・ロジェとのデュオ「フォーレ作品集」「ラヴェル&エネスコ ヴァイオリン・ソナタ集」、ツィゴイネルワイゼンなどを収録した「ヴァイオリン名曲集」「J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)」等をリリースしている。10年、ロン・ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門の審査員として招かれ、12年には、パキスタンで行われた日パキスタン国交樹立60年の記念演奏会に出演。そのほか、フランス、イギリス、タイ、中国、韓国、ニュージーランド等でも公演を行い、洗練され、しかもダイナミックに奏でられる重厚な演奏は、多くの聴衆を魅了した。15年のデビュー25周年は、2年間で6回の記念リサイタルを企画、好演。18年からは、Hakuju Hallにてヴァイオリンの魅力に迫る全6回のリサイタルシリーズを行っており、今後も日本を代表するヴァイオリニストとして、リサイタル、室内楽、オーケストラとの共演など全国各地で公演が予定されている。現在、昭和音楽大学客員教授。

小林美恵
© Akira Muto

上田晴子(ピアノ) Haruko Ueda, piano

東京藝術大学附属高等学校、同大学卒業、同大学院修了後、ロータリー財団奨学生として渡仏、パリ・ヨーロッパ音楽院卒業。1986年、ロン・ティボー国際コンクール入賞、95年、日本国際ヴァイオリンコンクール最優秀伴奏者賞など受賞。ソリスト、室内楽奏者として日、欧で演奏活動を行う。共演する演奏家は、J.J.カントロフ、P.ヴェルニコフ、O.シャルリエ、千々岩英一、小林美恵、玉井菜採、A.デュメイ、S.ルセフ(vn)、B.パスキエ(va)、堤剛(vc)、M.アリニョン、N.バルデイルー(cl)、エネスコSQ等。録音は、ALMより、レコード芸術誌特選、カントロフとのCD「プロコフィエフ、シュトラウス・ヴァイオリンソナタ集」、「ドホナーニ、エネスコ・ヴァイオリンソナタ集」、「エネスコ、ブゾーニ・ヴァイオリン作品集」、「ベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ全曲集 vol.1-3」、M.アリニョンとのCD(レコード芸術誌準特選)、オクタヴィアレコードより千々岩英一との「ポエム」(レコード芸術誌準特選)、フランスのレーヴェルでL.コルシアとの「ミスターパガニーニ」、郷古廉との「ブラームスソナタ」など多数。19年2月、姫路市文化芸術賞受賞。現在パリ国立高等音楽院室内楽科教授、ピアノ科准教授。

上田晴子
© 三浦興一

浦久俊彦(ナビゲーター) Toshihiko Urahisa, navigator

文筆家、文化芸術プロデューサー。一般財団欧州日本藝術財団代表理事、代官山未来音楽塾塾頭、サラマンカホール音楽監督、三島市文化アドバイザー。パリを拠点に文化芸術プロデューサーとして活躍。帰国後、三井住友海上しらかわホールのエグゼクティブ・ディレクターを経て、現在、浦久俊彦事務所代表。多彩なアーティストのオリジナル企画を手がけるほか、文化芸術ナビゲートとしても全国で活躍している。また、日本とヨーロッパの文化交流活動、音楽をよりよい社会創りに活かす人材の育成、地域の音楽文化の振興など、その活動は多岐にわたる。著書に『フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか』、『悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト』(以上、新潮社)、『138億年の音楽史』(講談社)など。2020年6月に『フランツ・リストはなぜ~』の韓国語版『フランツ・リスト~ピアニストの誕生』が、韓国で出版された。最新刊は『ベートーヴェンと日本人』(新潮社より20年11月に刊行)。

浦久俊彦
© 新津保 建秀

企画・構成:浦久俊彦事務所/制作:株式会社ジャパン・アーツ