Hakuju サロン・コンサート vol.4

アンサンブル天下統一

オペラの魅力を弦楽トリオで味わう夜

全席指定5,000円(税込)
アンサンブル天下統一
長原幸太 鈴木康浩(C)読売日本交響楽団 中木健二(c)ノザワヒロミチ

2014年より読売日本交響楽団コンサートマスターに就任したヴァイオリニスト・長原幸太、ベルリン・フィルの契約団員を経て、読売日本交響楽団のソロ・ヴィオラ奏者として活躍する鈴木康浩、フランス国立ボルドー・アキテーヌ管の首席奏者を務めた経験も持ち、ソロや室内楽での演奏活動はもとより、東京藝術大学の准教授として後進の育成にも注力する中木健二。岡崎出身の中木を中心に、屈指の実力を誇る3名が集結したアンサンブル天下統一がサロン・コンサートに降臨!初の東京公演となるこの日のためにオペラの名曲をちりばめたプログラムをご用意いたしました。アンサンブル天下統一が奏でる美しき「歌声」に酔いしれる一夜に皆様をお招きいたします。 

出演

アンサンブル天下統一


長原幸太(ヴァイオリン)
鈴木康浩(ヴィオラ)
中木健二(チェロ)

プログラム

ビゼー(松本望編):カルメン・ファンタジー ~弦楽三重奏のための~
モーツァルト(松本望編):オペラ「魔笛」の主題による組曲
モーツァルト:ディヴェルティメント 変ホ長調 K.563

プロフィール

長原幸太(ヴァイオリン) Kota Nagahara, violin

1981年、広島県呉市に生まれる。東京藝術大学附属音楽高等学校を卒業後、同大学に進学。その間に全額スカラシップを受け、ジュリアード音楽院に留学。92年、93年、連続して全日本学生音楽コンクール全国第1位。94年、第6回ヴィニエアフスキー国際ヴァイオリンコンクール17歳以下の部第3位。98年、第67回日本音楽コンクール最年少優勝。レウカディア賞、鷲見賞、黒柳賞を受賞。五嶋みどりレクチャーコンサートにて奨励賞受賞、ニューヨークに招かれ、同氏のレッスンを受ける。また、サイトウ・キネン若い音楽家の為の勉強会にて、小澤征爾指揮のもと、ソリストやコンサートマスターを務め、サイトウ・キネン・オーケストラにも最年少参加。12歳で東京交響楽団と共演したのを皮切りに、日本各地の主要オーケストラ、小澤征爾、故・岩城宏之、秋山和慶、ゲルハルト・ボッセ等の名指揮者と共演。ソリスト以外にも、室内楽奏者、各オーケストラのゲストコンサートマスター、アルゲリッチ国際音楽祭、宮崎国際音楽祭、やまなみ国際音楽祭等、各地の音楽祭にも積極的に出演。演奏を通じてのボランティア活動にも力を入れている。海外での活動も活発に行っており、2003年、英国の湖水地方で開催されている「夏の音楽祭」に招かれ、リサイタルや室内楽の演奏会で絶賛を博した。05年、再度、同音楽祭に招かれた他、同じく英国の「ライディール音楽祭」にも招かれ、高い評価を得た。93年、94年、広島市長賞「広島フェニックス賞」、広島県教育長賞「メイプル賞」受賞。98年、広島国際文化財団「ヒロシマ・スカラシップ'98」、00年、第10回広島ホームテレビ文化・スポーツ賞(最年少受賞)、東京藝術大学の福島賞等、受賞多数。07年、大阪市「咲くやこの花賞」受賞、「広島文化賞新人賞」受賞。04年9月、大阪フィルハーモニー交響楽団首席客演コンサートマスターに就任、06年4月から12年3月まで首席コンサートマスターを務める。これまでに村上直子、小栗まち絵、故・工藤千博、澤和樹、ロバート・マンの各氏に師事。日本音楽財団より、ストラディヴァリウス1700年製「ドラゴネッティ」を09年2月まで貸与された。11年、「第21回新日鉄音楽賞フレッシュアーティスト賞」受賞。14年10月、読売日本交響楽団コンサートマスター就任。15年1月公開映画「マエストロ!」コンサートマスター演奏指導。「エネルギア音楽賞」受賞。 

長原幸太
 

鈴木康浩(ヴィオラ) Yasuhiro Suzuki, viola

桐朋学園大学卒業。ヴァイオリンを辰巳明子氏、ヴィオラを岡田伸夫氏に師事。第9回クラシックコンクール全国大会ヴィオラ部門第2位(1位なし)。第12回宝塚ベガ音楽コンクール弦楽部門第1位ほか受賞多数。01年からベルリンのカラヤン・アカデミーで研鑽を積んだ後、ベルリン・フィルの契約団員となる。2004年に帰国。サイトウ・キネン・オーケストラ、宮崎国際音楽祭などで活躍しながら、室内楽では岡崎を拠点にアンサンブル天下統一で、新潟を拠点にTOKI弦楽四重奏団、そして東京では王子ホールのランチタイムコンサートのお昼の名曲サロンを年に二回企画、アンサンブルにも力をいれて活動をしている。桐朋学園大学、昭和音楽大学、洗足学園音楽大学で講師を勤め後進の指導にあたっている。読売日本交響楽団ソロ首席ヴィオラ奏者。 

鈴木康浩
© 読売日本交響楽団

中木健二(チェロ) Kenji Nakagi, cello

愛知県岡崎市出身。3歳でチェロを始める。名古屋市立菊里高等学校、東京藝術大学を経て2003年渡仏、パリ国立高等音楽院チェロ科でP.ミュレールに師事し、07年にプルミエ・プリ(一等賞)および審査員特別賞をもって卒業。さらに09年スイス・ベルン芸術大学ソリスト・ディプロマコースを首席で卒業。また、04年より6年間イタリアのキジアーナ音楽院夏期マスタークラスでA.メネセスのクラスを受講し、最優秀ディプロマを取得。05年第5回ルトスワフスキ国際チェロ・コンクール第1位受賞。同年、第16回FLAME音楽コンクール(フランス)優勝。08年第1回Note et Bien国際フランス音楽コンクールでグランプリならびにドビュッシー特別賞、ブーレーズ特別賞を受賞するなど、受賞多数。10年より14年までフランス国立ボルドー・アキテーヌ管弦楽団首席奏者を務めると共に、リサイタル、オーケストラとの共演、音楽祭出演など幅広い演奏活動を行う。帰国後はソリストとして活躍するほか、14年にアンサンブル「天下統一」(ヴァイオリン:長原幸太、ヴィオラ:鈴木康浩)を結成し定期的に演奏活動を行うなど、室内楽にも情熱を注いでいる。これまで共演したアーティストにはS.アッカルド、B.ジュランナ、A.メネセス、A.チュマチェンコ、C.イヴァルディが含まれる。キングレコードよりCD「美しき夕暮れ」および「J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲全曲」(「レコード芸術」誌・特選盤)をリリース。紀尾井ホール室内管弦楽団メンバー。東京藝術大学音楽学部准教授。第11回名古屋音楽ペンクラブ賞受賞。使用楽器は東京藝術大学所蔵の1691年製ジョヴァンニ・バティスタ・グランチーノ。Thomastik Infeld社契約アーティスト。

中木健二
© ノザワヒロミチ (Capsuleoffice)