ミュンヘン国際音楽コンクール第3位を獲得、日本発世界へ!東京クヮルテットを継ぐ “新世代クァルテット”
2015年4月17日(金)
①15:00開演(14:30開場) ②19:30開演(19:00開場) ※休憩なし約1時間
各回全席指定3,000円(税込)
日本のクァルテット界を牽引する若き新世代、ウェールズ弦楽四重奏団。
ニューヨークと日本を舞台に活動する気鋭・猿谷紀郎の作品と、クァルテット弾きにとって重要な作曲家、シューベルトの名曲中の名曲「ロザムンデ」を演奏します。
2013年、伊勢神宮式年遷宮の奉祝曲として作曲した「浄闇(じょうあん)の祈り2673」で3度目となる第62回尾髙賞を受賞した猿谷のこの作品は、日本の雅楽に通じる美しさを感じる世界観が高く評価されています。「アイテールの貪欲」もまた、猿谷の面目躍如といえる作品といえます。また、シューベルトの後期三大弦楽四重奏曲の一つである「ロザムンデ」は、詩情溢れる美しい響きで、数々の演奏家たちが名演を繰り広げてきました。ウェールズ弦楽四重奏団のレジデント・アーティスト公演最後を飾るにふさわしく、大きな期待が寄せられます。
﨑谷直人(ヴァイオリン)
三原久遠(ヴァイオリン)
横溝耕一(ヴィオラ)
富岡廉太郎(チェロ)
猿谷紀郎:アイテールの貪欲
シューベルト:弦楽四重奏曲 第13番 イ短調 「ロザムンデ」 D.804
桐朋学園の学生により2006年に結成。軽井沢八月祭、宮崎国際音楽祭、プロジェクトQ、JTが育てるアンサンブルシリーズ他、国内の多数の演奏会、音楽祭に参加。08年ミュンヘンARD国際音楽コンクールにて第3位、日本人の団体として東京クヮルテット以来38年ぶりの入賞を果たす。09年日本音楽財団の協力で王子ホールにて正式なデビュー公演を行う。原田幸一郎、東京クヮルテットのメンバー等から指導を受ける。
10年春より拠点をスイス・バーゼルに移し、バーゼル音楽院にてライナー・シュミット(ハーゲン四重奏団)のもとで研鑽を積む。南仏ボニユー音楽祭、ドイツ・ヴェストヴェーク現代音楽シリーズ、ドイツ・ボイゲン城でのコンサートへの出演など、ヨーロッパでも活動の場を広げる。10年ボザール・トリオの創設者メナヘム・プレスラーと共演、京都青山音楽賞受賞。11年バーゼル・オーケストラ協会(BOG)コンクールにて“エクゼコー”賞受賞、第7回大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門第3位。08、10、11年度、松尾学術振興財団より助成を受ける。
12年6月バーゼル音楽院を修了し、13年2月より拠点を日本に活動。3月東京・春・音楽祭に出演。4月にはHakuju Hallにて行われた藤倉大の個展にて弦楽四重奏曲第2番「フレア」(2010)を演奏し好評を博す。さらに10月には紀尾井ホール主催公演にて本格的なリサイタルを成功に導く。14年2月には、08年同じくミュンヘンARD国際音楽コンクールで第3位入賞のクラリネットの金子平との共演が好評を博す。14年3月からはレジデント・アーティストとしてHakuju Hallで全3回のシリーズを担当。
1987年生まれ。ケルン音大、パリ市立音楽院、桐朋学園ソリストディプロマを経てバーゼル音楽院修了。ノボシビルスク国際コンクール第1位、メニューイン国際コンクール第3位。バーゼル響、東フィル、京響、神奈川フィル等と共演。また、東フィル、九響、神奈川フィル、読響などにゲスト・コンサートマスターに招かれる。2006年ウェールズ弦楽四重奏団を結成。宮崎国際、シュヴェッツィンゲン等、国内外の主要音楽祭に出演。高田美穂子、原田幸一郎、ジェラール・プーレ、ロラン・ドガレイユ、ダニエル・ゼペックに師事。14年4月より神奈川フィルハーモニー管弦楽団第一コンサートマスターに就任。
1989年生まれ。桐朋学園大学を経てバーゼル音楽院を修了。プロジェクトQ、小澤征爾音楽塾、若い人のための「サイトウ・キネン室内楽勉強会」に参加。イヴリー・ギトリス、コリヤ・ブラッハー、ダニエル・ゲーデのマスタークラスを受講。JTが育てるアンサンブルシリーズ、軽井沢八月祭フェローシップ・プログラム等に出演。ヴァイオリンを青木晶央、茂木佳子、澤和樹、木野雅之、藤原浜雄、室内楽を東京クヮルテット、原田幸一郎、今井信子、原田禎夫、毛利伯郎、指揮を高関健に師事。2009年ウェールズ弦楽四重奏団に加入。東京都交響楽団団員。
1986年生まれ。NHK交響楽団ヴァイオリン奏者。第58回全日本学生音楽コンクール東京大会高校の部入選。桐朋学園大学では室内楽試験において首席で修了し、2009年に卒業。宮崎国際音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本等に参加。これまでに小川有紀子、小森谷巧、堀正文、徳永二男に、室内楽を徳永二男、毛利伯郎、原田幸一郎、東京クヮルテットに師事。06年、ウェールズ弦楽四重奏団の設立にはヴィオラ奏者として参加し09年まで活動。13年1月よりウェールズ弦楽四重奏団に復帰。
1986年札幌市出身。9歳よりチェロを始める。桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学を経て、バーゼル音楽院を修了。これまでに、札幌ジュニアチェロコンクール特別奨励賞。いしかわミュージックアカデミーIMA音楽賞受賞。若い人のための「サイトウ・キネン室内楽勉強会」、小澤征爾音楽塾オペラ・プロジェクト、プロジェクトQ等に参加。オーケストラの客演首席奏者の活動を始めとし、多数のコンサート、音楽祭に出演。上原与四郎、毛利伯郎に師事。2006年ウェールズ弦楽四重奏団の創立に参加。14年6月より東京シティ・フィルハーモニー管弦楽団客員首席奏者に就任。
後援:フランツ・シューベルト・ソサエティ