小林美恵 華麗なるヴァイオリンの伝説
第4回 <天使と悪魔> ~小林美恵 イタリアを弾く

2019年10月26日(土)

14:00開演(13:30開場)

全席指定5,000円(税込)

その甘美な音色は、天使の歌声か?悪魔のささやきか?人の手によるもっとも完璧な楽器といわれる「ヴァイオリン」。科学も最新テクノロジーも寄せ付けない、その神秘の世界に日本が誇るヴァイオリニスト、小林美恵が挑む!ロン=ティボー国際コンクールヴァイオリン部門に日本人として初優勝の快挙を成し遂げて以来、日本屈指の実力派ヴァイオリニストとして活躍を続けてきた小林が、「悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト-パガニーニ伝-」などの著書でも話題の作家・文化芸術プロデューサーの浦久俊彦をパートナーに歴史・アート・社会など、これまでにない多彩な角度からヴァイオリンの神秘と魅力を徹底解剖。ヴァイオリンファンからクラシック音楽の初心者まで、誰もが楽しめる新時代のトーク&コンサートの第4回は「天使と悪魔」。共演はパリ国立高等音楽院で教鞭をとりながら、室内楽のスペシャリストとして充実したキャリアを歩み、安定の技巧、卓越した作品解釈で深化した音楽を聴かせるピアニスト・上田晴子。ルネサンスの時代にヴァイオリンを生み出したイタリアは、数多の偉大な作曲家たちによるヴァイオリン曲や、超絶技巧で伝説となった名ヴァイオリン奏者たちの故郷。本公演ではそうしたイタリアのヴァイオリン音楽の魅力に映像資料とトーク、演奏で迫ります。

[出演]

小林美恵(ヴァイオリン)
上田晴子(ピアノ)
浦久俊彦(ナビゲーター)

[プログラム]

タルティーニ(クライスラー編):ヴァイオリン・ソナタ ト短調 「悪魔のトリル」
シマノフスキ:3つのパガニーニ・カプリース op.40
レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調

[プロフィール]

小林美恵(ヴァイオリン) Mie Kobayashi, violin

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、同大学を首席で卒業。在学中に安宅賞、福島賞を受賞。1990年、ロン=ティボー国際コンクールヴァイオリン部門で日本人として初めて優勝。以来、国内外で日本を代表するヴァイオリニストとして活躍。これまでに、国内の主要オーケストラ、ハンガリー国立交響楽団、プラハ交響楽団のソリストとして、充実した演奏を高く評価された。また、静岡のAOI・レジデンス・クヮルテットのメンバーをはじめ、数多くの共演者と室内楽の分野においても活動を広げている。2010年には、ロン=ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門の審査員として招かれた。そのほか、フランス、イギリス、タイ、中国、韓国、ニュージーランド等でも公演を行い、洗練され、しかもダイナミックに奏でられる重厚な演奏は、多くの聴衆を魅了した。15年はデビュー25周年を迎え、17年までに6回の記念リサイタルシリーズを好演。18年2月からは、Hakuju Hallにてリサイタル新シリーズ「小林美恵 華麗なるヴァイオリンの伝説」(全6回)を開始した。CDは、「プレイズ・クライスラー」「ヴァイオリン名曲集」など多数録音しており、18年5月には、新CD「J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ(全曲)」がリリースされた。現在、昭和音楽大学客員教授。


(C)Akira Muto

上田晴子(ピアノ) Haruko Ueda, piano

東京藝術大学附属高等学校、同大学卒業、同大学院修了後、ロータリー財団奨学生として渡仏、パリ・ヨーロッパ音楽院卒業。1986年、ロン=ティボーコンクール入賞、95年、日本国際ヴァイオリンコンクール最優秀伴奏者賞など受賞。ソリスト、室内楽奏者として日、欧で演奏活動を行う。共演する演奏家は、J.J.カントロフ、P.ヴェルニコフ、O.シャルリエ、千々岩英一、小林美恵、玉井菜採、A.デュメイ、S.ルセフ(vn)、B.パスキエ(va)、堤剛(vc)、M.アリニョン、N.バルデイルー(cl)、エネスコSQ等。録音は、ALMより、カントロフとのCD「プロコフィエフ、シュトラウス・ヴァイオリンソナタ集」(レコード芸術誌準特選)、特選の「ドホナニ、エネスコ・ヴァイオリンソナタ集」「エネスコ、ブゾーニ・ヴァイオリン作品集」「ベートーヴェン・ヴァイオリンソナタ全曲集vol.1, vol.2」。vol.3は2019年発売予定、M.アリニョンとのCD(レコード芸術誌準特選)、オクタヴィアレコードより千々岩英一との「ポエム」(レコード芸術誌準特選)、フランスのレーヴェルでL.コルシアとの「ミスターパガニーニ」、郷古廉との「ブラームスソナタ」など多数。19年2月、姫路市文化芸術賞受賞。現在、パリ国立高等音楽院室内楽科教授、ピアノ科准教授。


(C)三浦興一

浦久俊彦(ナビゲーター) Toshihiko Urahisa, navigator

文筆家、文化芸術プロデューサー。パリで音楽学、歴史社会学、哲学を学ぶ。フランスを拠点に20年以上にわたり、音楽・芸術分野だけでなく、M.O.F.(フランス最優秀職人)の支援など、幅広く総合文化プロデューサーとしても活躍。帰国後、三井住友海上しらかわホールのエグゼクティブ・ディレクターを経て、現在、浦久俊彦事務所代表。多彩な分野のアーティストのオリジナル企画を手がけるほか、一般財団法人欧州日本藝術財団代表理事、代官山未来音楽塾塾頭、サラマンカホール音楽監督として、日本とヨーロッパの文化芸術交流にも力を注いでいる。著書に「フランツ・リストはなぜ女たちを失神させたのか」(新潮社)、「138億年の音楽史」(講談社)、「悪魔と呼ばれたヴァイオリニスト-パガニーニ伝-」(新潮社)がある。


(C)新津保 建秀

企画・構成:浦久俊彦事務所/制作:株式会社ジャパン・アーツ

オンライン予約

Hakuju Hallチケットセンター 電話:03-5478-8700

10:00~18:00
火~土(祝日・休館日を除く)

【DM会員先行発売】
5月18日(土)~
※日・月・祝日 休み
※DM会員限定まとめ割もあります。
 詳細はお問合せください。

【一般発売】
5月25日(土)~

[次回以降のシリーズ]

第5回 「クリムトの幻影」
小林美恵 ウィーン世紀末を弾く
2020年5月24日(日)

第6回 「宵ひ待ち草がみた夢」
小林美恵 東欧&アジアを弾く

メッセージ

16世紀の中頃、突然イタリアで進化を遂げ、完成されたヴァイオリン。アマティ、ストラディヴァリウス、ガルネリウスなど多くの楽器作りの名匠が活躍し、時を同じくコレルリ、ヴィヴァルディ、タルティーニなど作曲家がこぞってヴァイオリン曲を書きました。
そんなヴァイオリンの故郷であるイタリアの地を私が踏んだのはごく最近。多くの彫刻やフレスコ画、絵画に圧倒され、私の世界観は一気に変わりました。小説や映画や、テレビで見ていたのとはまるで違う、豊かで、正に生きて息づいているものがそこに存在していました。紀元前8世紀ごろの建物の前に佇むと、その当時の活気や喧騒、たくましく伸びやかな人のエネルギー、営みを感じ、もしかしたら私はここにいたのかもしれないと、不思議な懐かしさまで覚えたほどです。そこではどんな音楽が奏でられていたのだろう。人は今、長い時を経て、何が変わったのだろう。その時間に比べれば、ヴァイオリンの歴史など短いもの。けれども、ヴァイオリン誕生のはるか以前、人類が始まってから脈々と流れ、今にたどり着き、これからも続いていくものを今回のイタリア編では感じてみたいと思います。

小林美恵

ヴァイオリンの神秘と魅力に迫る小林美恵の人気シリーズ「華麗なるヴァイオリンの伝説」第4弾!テーマは、ヴァイオリンの故郷イタリア。人間の手によるもっとも完璧な楽器といわれるヴァイオリンは、なぜイタリアで誕生したのか。西欧の中世と近代を隔てるルネサンス期は、神の視点から人間の視点へという劇的な世界観の変革とともに、自然科学と芸術が華々しく花開いた時代でもありました。そのイタリアに誕生したヴァイオリン。時代はなぜこの楽器を生んだのか。人々はこの楽器で何を奏でようとしたのか。今回は、イタリアヴァイオリン音楽の謎と魅力を、小林美恵との共演も多い名パートナーの上田晴子を迎えて、たっぷりとお届けします。どうぞお楽しみに!

浦久俊彦(作家・文化芸術プロデューサー)