原田英代 ピアノ・リサイタル 第3回 <変容>

国際的に活躍する真の実力派ピアニストが贈る“人間ドラマと音楽”

2019年3月8日(金)

19:00開演(18:30開場)

全席指定4,500円(税込)
「リサイタル」「レクチャー」セット券: 6,000円(税込)
※限定50セット [リサイタルは指定席、レクチャーは自由席]
(セット券はHakuju Hallチケットセンターお電話のみの取り扱いとなります。)

ロシアの巨匠メルジャーノフの薫陶を受け、ジュネーブ国際コンクール最高位、シューベルト国際ピアノコンクール優勝など輝かしい受賞歴を誇り、ドイツを拠点に欧州で活躍を続けるロシア・ピアニズムの継承者、原田英代
「この小柄で華奢な日本人ピアニストは本当に見事な“野獣の手”を持つのではないかと思わせた」と現地の新聞が評するように、繊細でありながらも壮大なスケールと豊かなドラマ性をあわせもつ原田が、その演奏で“人間ドラマと音楽”をたどる人気シリーズ。第3回目のテーマは「変容」。

人間の意志だけでは克服できない運命に立ちはだかれ
現実と超現実の狭間をさまよいながら
理想を追い求め続ける人間に
いつしか起こる変容

モティーフが姿を変えながら形成される音楽は
変容する魂を映し出す

―原田英代

[出演]

原田英代(ピアノ)

[プログラム]

第3回 <変容>

シューベルト:「4つの即興曲」 D.899より 第1番 ハ短調
シューマン:クライスレリアーナ op.16
ラフマニノフ:「10の前奏曲」 op.23より 第10番 変ト長調/第7番 ハ短調
ラフマニノフ:「12の歌」 op.21より 第5曲 変イ長調 “リラの花”
ラフマニノフ:「楽興の時」 op.16より 第4番 ホ短調
プロコフィエフ: バレエ「ロミオとジュリエット」より
少女ジュリエット/モンタギュー家とキャピュレット家/マキューシオ
別れの前のロミオとジュリエット/ジュリエットの葬儀/ジュリエットの死
ショスタコーヴィチ:「24の前奏曲とフーガ」 op.87より 第24番 ニ短調

[プロフィール]

原田英代(ピアノ) Hideyo Harada, piano

井口愛子、弘中孝の各氏に師事し、東京藝術大学および同大学院にて松浦豊明氏に師事。その後渡欧し、シュトゥットガルト国立音楽大学とウィーン国立音楽大学で学び、モスクワ音楽院のヴィクトール・メルジャーノフ教授の下で研鑚を積む。1984年ジュネーヴ国際コンクール最高位、91年シューベルト国際ピアノ・コンクール第1位、93年モスクワにおける第1回ラフマニノフ国際ピアノ・コンクールで旧西側参加者の中で唯一入賞を果たす。これまでに、NHK響、読売日響、日本フィル、新日本フィル、広島響、スイス・ロマンド管、WDRケルン放響、南西ドイツ・フィル、ジョルジュ・エネスコ・フィル、チェコ・ナショナル響など、世界各地のオーケストラと共演し、マルチェロ・ヴィオッティ、クリスティアン・アルミンク、ウラディーミル・ヴァーレック、尾高忠明、小泉和裕、円光寺雅彦、本名徹二などの指揮者と共演。また室内楽では、ボロディン弦楽四重奏団、堀正文、ラティツァ・ホンダ=ローゼンベルク、ミハイル・シモニアン(ヴァイオリン)、イェンス=ペーター・マインツ(チェロ)、ローマン・トレーケル(バリトン)等と共演している。また、ラインガウ、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン、ベートーヴェン、ルートヴィクスブルク、メクレンブルク・フォアポンメルン等、ドイツの主要音楽祭に定期的に出演するほか、ドイツを代表する俳優たちとの朗読付きコンサートを開催し、ヨーロッパの各地で高い評価を獲得している。特にドイツ演劇界の最高峰と謳われる大女優コリンナ・ハールフォーフとの共演は「強力なデュオ」と讃えられている。
2003年より〈シューベルト・チクルス(全10回)〉を、12年には〈連続演奏会「作曲家の絆」〉を開催。ピアノ独奏、室内楽、歌曲などの幅広いジャンルの作品を網羅したプログラムを展開し、朝日新聞において、ボロディン弦楽四重奏団との公演で「とてつもないピアニスト」と称され絶賛された。録音はアウディーテ・レーベルより、「グリーグ:抒情小曲集より」、「チャイコフスキー:「四季」、ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲」、「シューマン:幻想曲ハ長調/クライスレリアーナ/アラベスク」、「シューベルト:さすらい人幻想曲/ピアノ・ソナタ 第21番」、フォンテックより「プレイズ・ショパン&スクリャービン」、ディヴォックスより「シューベルト/リスト/J.S.バッハ/フェインベルク/間宮芳生:ピアノ作品集」等、CDを多数リリース。イギリスの「グラモフォン」誌で推薦盤、ドイツの「フォノ・フォーラム」誌で〈今月の星〉、日本の「レコード芸術」誌で特選盤に選ばれるなど、世界各国のクラシック音楽雑誌や新聞各紙でも高い評価を獲得している。12年には、明治神宮にて行われた明治天皇百年祭にて奉納演奏を行い、大きな話題となった。99年中国電力協賛第5回エネルギア音楽賞、01年山口県芸術文化振興奨励賞受賞。01~05年、秋吉台音楽ゼミナールの音楽監督を務めた。近年は国際コンクールの審査員を務めるほか、ドイツとギリシャでマスタークラスを定期的に開催している。14年、みすず書房より初となる著書「ロシア・ピアニズムの贈り物」を出版。ロシア・ピアニズムの継承者としてレクチャーコンサートにも精力的に取り組んでおり、深い見識と身体論を交えた独自の音楽論を展開し注目されている。ベルリン在住。


(C)Uwe Arens

オンライン予約

Hakuju Hallチケットセンター 電話:03-5478-8700

10:00~18:00
火~土(祝日・休館日を除く)

【DM会員先行発売】
11月17日(土)~11月22日(木)
※日・月・祝日 休み
【一般発売】
11月24日(土)~

[公演テーマ]

第1回 「さすらい」 2017年3月 (終了)
第2回 「葛藤」 2018年3月 (終了)
第3回 「変容」 2019年3月8日(金)開催
第4回 「統一」 2020年3月開催予定
第5回 「光」 2021年3月開催予定

メッセージ

人はさまざまな苦しみと共にある日々のなかで、突然変容した自分に気づきます。それは内面からの質的変化です。今回は、多種多様な「変容」の姿を辿ります。
シューベルトの即興曲op.90-1は、苦悩のテーマが性格を変えながら繰り返され、やがて訪れる浄化された世界に変容した姿を見ます。シューマンは「クライスレリアーナ」で死を予感させ、愛の霊的な成就を示唆しました。死への移行は究極的な変容です。「ロミオとジュリエット」も死への変容です。プロコフィエフは、愛が死へ、死が愛へ変容することを音で表しました。
1917年のロシア革命は芸術家たちを恐怖に陥れました。ラフマニノフは亡命後も祖国の新体制に抗い続け、ロシアへの愛を持ち続けました。一方、少年時代から革命への共感を育んだショスタコーヴィチは革命の作曲家でしたが、彼の苦悩も永遠でした。前奏曲とフーガ第24番は、泥沼に突き落とされた人間の魂の叫びです。ロシアからソヴィエトへ、変容する時代に翻弄された作曲家二人が全身全霊を込めて作曲した作品をお聴き下さい。

原田 英代