日本スペイン外交関係樹立150周年 <日本スペイン外交関係樹立150周年記念プロジェクト>
日本の伝統・能とスペインをつなぐ新しい音楽創造に挑む

「果てから果てへ」

日の出づる国・日本⇔太陽の沈まぬ国・スペイン

2018年11月3日(土・祝)

プレトーク 14:15開演 / コンサート 15:00開演 (14:00開場)

全席指定5,000円(税込)

2018年、日本とスペインは外交関係樹立150周年を迎え、さまざまな記念プロジェクトが開催されます。スペイン大使館はこの記念プロジェクトの一環として、スペイン人作曲家ホセ・マリア・サンチェス=ヴェルドゥとイタリア人作曲家ブルーノ・ドッツァに、日本の伝統芸能である“能”と“弦楽器”のための新作を特別に依頼しました。その新曲が両国の気鋭のアーティストたちによりHakuju Hallにて世界初演されます。出演は日本の古典芸能「能楽」を現代音楽とのコラボレーションなど新しい形で表現する“能アーティスト”青木涼子。Hakuju Hallには、2015年に能「葵上」を現代音楽、最先端の衣装とのコラボレーションで再構築し大きな話題を呼んだ「能オペラ AOI」以来の待望の再登場です。マドリッドのテアトロ・レアル王立劇場で上演されたオペラ「メキシコの征服」にもマリンチェ役で出演し、現地においても鮮烈な印象を残した青木が、ヴァイオリニストのリナ・トゥール・ボネト、チェリストのアルド・マタというスペインを代表する一流の演奏家たちとともに、この新作に挑みます。日本の伝統と西洋音楽が融合し生まれる、新たな音楽世界にご期待ください。さらにこの二人の名手により、日本からは武満徹、細川俊夫、スペインからはグラナドス、ファリャ、トゥリーナ、カサドという、両国の近現代を代表する作曲家たちによる優れた作品も披露、日本とスペインのさらなる友好をはかります。またコンサートの前には「プレトーク」を開催、今回の新作の作曲家たち自らによる作品解説をお聞きいただけます。“日の出づる国”日本と“太陽の沈まぬ国”スペインとの出合い、そして伝統と現代音楽の融合…空間と時間を「果てから果てへ」飛び越え、両国の新たな絆が誕生する瞬間にぜひお立会いください。

[出演]

青木涼子(能アーティスト)
リナ・トゥール・ボネト(ヴァイオリン)
アルド・マタ(チェロ)
チー・シェン(ピアノ)

[プログラム]

武満徹:ビトゥイーン・タイズ
カサド:無伴奏チェロ組曲
サンチェス=ヴェルドゥ:謡とヴァイオリンのための新作(世界初演)
細川俊夫:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲
グラナドス:ヴァイオリン・ソナタ
グラナドス(クライスラー編):アンダルシア
ファリャ(クライスラー編):歌劇「はかなき人生」より “スペイン舞曲”
ドッツァ:謡とチェロのための新作(世界初演)
トゥリーナ:円 op.91(三重奏曲)

[プロフィール]

青木涼子(能アーティスト) Ryoko Aoki, noh artist

東京藝術大学音楽学部邦楽科能楽専攻卒業(観世流シテ方専攻)。同大学院音楽研究科修士課程修了。ロンドン大学博士課程修了(Ph.D取得)。世界の主要な作曲家と共同で、能と現代音楽の新たな試みを行っている。2010年より作曲家に委嘱するシリーズを主催しており、14年にはデビューアルバム「能×現代音楽」(ALCD-98)をリリースした。日本だけでなく世界の音楽祭に招待されパフォーマンスを行っている。13年マドリッド、テアトロ・レアル王立劇場にG.モルティエのキャスティングのもと、W.リーム作曲オペラ「メキシコの征服」(P.オーディ演出)のマリンチェ役で好演。平成27年度文化庁の文化交流使に指名され、ヨーロッパで活動を展開。あいちトリエンナーレ2016で、A.デュモン作曲オペラ「秘密の閨」に主演。17年春の三越伊勢丹JAPAN SENSESのメインビジュアルに起用された。17年12月にはパリの秋芸術祭、ケルン・フィルハーモニーにて細川俊夫作曲、平田オリザ台本の室内オペラ「二人静ー海から来た少女」をアンサンブル・アンテルコンタンポランと共に世界初演を行った。また18年1月にはフェデリコ・ガルデッラ作曲のオーケストラ曲をソリストとしてフィレンツェ五月音楽祭管弦楽団と共に世界初演。18年2月に馬場法子作曲「ハゴロモ・スイート」をロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏会でヨーロッパ初演を行うなど世界的な活躍をしている。


(C)Hiroaki Seo

リナ・トゥール・ボネト(ヴァイオリン) Lina Tur Bonet, violin

父アントニオ・トゥールにヴァイオリンを学んだ後、チュマチェンコ、ピヒラー、黒崎、ティボール・ヴァルガ、フランコ・ギリ、アシュケナージ、ライナー・クスマウル、ホバースなどに師事した。ヨーロッパ各地の主要音楽祭にソリストとして招かれるほか、室内楽奏者としてウィーンのコンツェルトハウス、ムジークフェライン、ポツダム音楽祭などで演奏。レザール・フロリサン、コンチェルト・ケルン、マーラーチェンバーオーケストラなどのメンバーとして、アバドやハーディング、エリオット・ガーディナーなどの指揮のもとで演奏した。メヘナム・プレスラー、パトリック・デメンガ、ヒロ・クロサキ、ケネス・ワイスらと共演。古楽、ロマン派~現代作品をレパートリーとしている。

アルド・マタ(チェロ) Aldo Mata, violoncello

1973年マドリッド生まれ。8歳より、マリア・デ・マセドについてチェロを始める。のちにエリアス・アリスクレンに師事。早くからパリやマドリッドにてリサイタルを開く。91年から94年までレイナ・ソフィア音楽大学にて、イヴァン・モニゲッティの元で学んだ。その後、シカゴ音楽学校にて、キム・スコールズに師事。インディアナ大学では、シュタルケル、堤剛などのもとで学ぶ。2010年にはハンガリーの巨匠フェレンツ・ラードシュのマスタークラスを受講、音楽的に大きな影響を受けた。01年カスティーリャ・イ・レオン響の首席チェロ奏者に就任してから、サラマンカ高等音楽院での指導、グラナドス弦楽四重奏団のメンバー、スペイン国営放送響首席チェロ奏者、カタリーナ・ガースカ高等音楽院教授などを歴任した。コンクールで受賞歴多数。スペインやブラジルの音楽祭やリサイタル、室内楽奏者、ソリストとして、またオーケストラ指揮者として活動を行う。また、バロック音楽を専門とし、ガットの弦で演奏、エンドピンを使わないで演奏する。1787年ナドッティ作のチェロを使用。

チー・シェン(ピアノ) Qi Shen, piano

中国のハルビンに生まれる。母の手ほどきでピアノを始めた後、11歳の時に北京の中央音楽院に入学し、ピングオ・ジャオ、エルヤオ・リンに師事した。シカゴ音楽大学に留学し、アンテルマイアー基金とルーズベルト大学の奨学金を得て、ラドミラ・ラザールのもとで研鑽を積む。ノースウェスタン大学ではデイヴィッド・カイザーマンに師事、多くの賞を獲得。プレスラー、シュタルケル、ボールドウィンなどのピアニストのマスタークラスを受講。現在は、スペイン在住。ラネス国際音楽祭などで後進の指導にあたっている。

ホセ・マリア・サンチェス=ヴェルドゥ(作曲) José María Sánchez-Verdú, composer

1968年スペイン、アンダルシア地方の生まれ。マドリッドのレアル高等音楽院で作曲、音楽学、指揮を学ぶ。フランクフルト高等音楽院で、ハンス・ツェンダーに師事。さらに、アセンシオとタマヨに指揮を、ドナトーニに作曲を師事した。作品は、アンサンブル・モデルン、ムジークファブリーク、ルシェルシュ、ベルリンのコンツェルトハウスオーケストラ、ベルリン放送響、スイスロマンドなどヨーロッパの数多くのアンサンブルにより演奏され、また、ドナウエッシンゲン、アルスムジカ、ウィーンモデルン、ワルシャワの秋など多くの音楽祭で取り上げられている。マドリッドのRCSM、ロベルト・シューマン音楽院、ハノーヴァー音楽演劇大学などで教鞭をとってきている。

ブルーノ・ドッツァ(作曲) Bruno Dozza, composer

イタリアのミラノ生まれ。カルラ・ウェーバー・ビアンキにピアノを、ヴィットリオ・フェッレガラに作曲を師事した。ミラノ大学在学中は哲学も専攻。マドリッド音楽大学では指揮を学ぶ。1993年からスペインに居住。2002年ローマのスペイン・アカデミーのレジデント作曲家。室内楽からオーケストラ作品まで、幅広い編成で作曲し、ヨーロッパの主要な音楽祭、コンサートホールで、ベルリンフィルの室内楽アンサンブル、SMASHアンサンブル、スペインのプルーラル・アンサンブルなどが演奏。コルドバ、マドリッドのRCSM、UEM(Universidad Europea Madrid)などで教鞭をとる。

後援: スペイン大使館 Embajada de España Embajada de España
協賛: Mitsubishi CorporationGestampIBERIALaLiga

オンライン予約

Hakuju Hallチケットセンター 電話:03-5478-8700

10:00~18:00
火~土(祝日・休館日を除く)

【DM会員先行発売】
5月12日(土)~5月18日(金)
※日・月・祝日 休み
【一般発売】
5月19日(土)~

メッセージ

1868年11月12日に日西友好通商航海条約が調印され、2018年の今年でスペインと日本は外交関係樹立150周年を迎えます。

「果てから果てへ」は、150周年を祝う文化事業プログラムとして行われるコンサートです。このコンサートは、2部から構成されています。第1部では、日本の皆様が親しんでくださっているスペイン音楽であるファリャ、トゥリーナ、グラナドスの作品と、日本で最も重要な作曲家といえる武満徹と細川俊夫の楽曲が演奏されます。更に、日本人ピアニスト原智恵子と結婚することで音楽家としてもパートナーとなったスペイン人作曲家でチェロ奏者であるガスパール・カサドの曲は、スペインと日本の音楽の架け橋としての役割を担います。カサドの遺産である音楽資料は玉川学園大学にて保管されています。

第1部では、150周年を記念したスペイン大使館による新しい音楽をお聴きいただきます。東京で初演となるホセ・マリア・サンチェス=ヴェルドゥ(2003年スペイン音楽賞受賞)とブルーノ・ドッツァの両作曲家によるそれぞれの曲が、スペイン人ヴァイオリン奏者のリナ・トゥール・ボネトとスペイン人チェロ奏者のアルド・マタによる演奏と、現代音楽と能を掛け合わせた能アーティストの青木涼子の謡によって披露されます。日本の芸術と西洋音楽が生み出す素晴らしい世界の探求です。

実に独創的で魅力的なコンサートであり、日本で既に知られているスペインのクラシック音楽の新たな評価につながると同時に、両国の奏者がひとつになって励み、音楽的遺産の発展を共に促進するものとなっています。

ゴンサロ・デ・ベニート(駐日スペイン大使)

MENSAJE

España y Japón celebran este año 2018 el 150 aniversario del establecimiento de relaciones diplomáticas, mediante el Tratado hispano-japonés de Amistad, Comercio y Navegación del 12 de noviembre de 1868.

El concierto “De un extremo a otro” forma parte de la programación de actividades culturales e institucionales que se ha preparado para conmemorar estos 150 años. Dos elementos componen el programa. El primero, un reconocimiento al aprecio que el público japonés tiene por la música española: piezas de Falla, Turina y Granados, junto con las de dos de los más importantes compositores japoneses, Takemitsu y Hosokawa. Gaspar Cassadó sirve de puente entre unos y otros: compositor y chelista español casado con la pianista japonesa Hara Chieko, con la que hizo pareja artística. Su legado y archivo se conservan en Tamagawa University.

El segundo elemento es música nueva encargada por la Embajada de España con ocasión de este aniversario. Los compositores José María Sánchez-Verdú (Premio Nacional de Música 2003) y Bruno Dozza han creado ex profeso sendas piezas para su estreno en Tokio. Serán interpretadas por la violinista Lina Tur Bonet y el chelista Aldo Mata, ambos españoles, y la cantante japonesa de voz Noh Ryoko Aoki, pionera en combinar el Noh con la música contemporánea. Una exploración sobre cómo articular el fascinante universo del arte japonés con las estructuras musicales occidentales.

Un programa original y atractivo, en definitiva, que quiere al tiempo poner en valor el conocimiento que ya hay en Japón de la música clásica española, fomentar que intérpretes de ambas nacionalidades trabajen juntos y promover el desarrollo de un legado musical conjunto.

Gonzalo de Benito
Embajador de España