原支配人による公演レビュー

2019年11月21日 (木)
【原支配人による公演レビュー】
11/17(日)「大谷康子のヴァイオリン賛歌 第4回<愛情>
ー聴衆の皆様とともに創りあげる10年プロジェクト ー」

2016年から始まった大谷康子さんとHakuju Hall の10年シリーズ、大谷康子のヴァイオリン賛歌 第4回<愛情>が開催されました。第1回から尊敬、敬愛、愛、愛情と漢字しりとりをしながらの第4回目<愛情>という表題で行われました。愛情を今回は弟子への愛という事で、12歳の小学生から読売日本交響楽団団員まで大谷康子先生として幼少時からレッスンを受け持ったお弟子さん5名をゲストに、前半後半共に1曲目大谷康子さんソロでしたが、残りはお弟子さんとのデュオか4つのヴァイオリンの曲になりました。伴奏のピアノは冨永愛子さん、Hakuju Hall エントランス ピアノサロンコンサート以来のご出演です。
最初は「Twinkle」という大谷さんが作曲した曲、衣装もお星様のように光る服での演奏。その後、大谷さんは出入りせず舞台転換の時間を通してMCでお弟子さんの共演者の紹介、曲目紹介をされていました。そのお話は曲への愛情、お弟子さんへの愛情が溢れて来る感じで、MC、演奏が積み重なる毎にその雰囲気が積み重なって行った印象です。
大谷康子先生のお人柄が存分に伝わる演奏会になり、お客様も温かい雰囲気に溢れていました。
アンコールは6人のヴァイオリニストとチェロの門脇大樹さん伴奏でパッヘルベルの「カノン」でした。アンコールの選曲がまた演奏会の温かみを増したエンディングを呼んだと思います。
来年の漢字しりとりのテーマは愛情に続き、<情熱>。来年はタンゴを中心に9月に行いますよ、という発表がありました。次回も楽しみです。

【大谷康子のヴァイオリン賛歌 第4回<愛情>
 ー聴衆の皆様とともに創りあげる10年プロジェクト ー 】
2019.11.17 (日) 15:00 開演
[出演]
大谷康子(ヴァイオリン)
冨永愛子(ピアノ)
武田桃子、中川直子(以上、ヴァイオリン)
門脇 大樹(チェロ)
磯部紗来、上野萌華 、蔭井清夏(以上、ヴァイオリン) 
[プログラム]
大谷康子:Twinkle[世界初演]
モシュコフスキ:2つのヴァイオリンとピアノのための組曲 ト短調 op.71
ショスタコーヴィチ:2つのヴァイオリンとピアノのための
5つの小品
ヘルメスベルガー:ロマンス op.43 No.2
ヴィヴァルディ:「調和の霊感」op.3より
 4つのヴァイオリンのための協奏曲 第10番 ロ短調 RV.580
ピアソラ:オブリビオン
サラサーテ:ナヴァラ
ミローネ:カルメンファンタジー
<アンコール>
パッヘルベル:カノン