原支配人による公演レビュー

2024年04月24日 (水)

【原支配人による公演レビュー】
2024年2月28日(水) 笹沼樹&上田晴子 DUO リサイタル

パリ音楽院で教鞭を振るうピアノの上田晴子さん、技術と音楽性にますます深みが増してきたチェロの笹沼樹さんのお二人は、2022年9月以来の再登場となりました。彼らも参加していますが、一般社団法人Music Dialogueさんのアンサンブルの最小単位である“Duo(二重奏)”を探求するための新たなプロジェクト「DUO PROJECT」にハクジュホールは大きく賛同しております。よって、主催で掲げているものはソロと伴奏(チェロ・ソナタ等)と書かずに、デュオ(チェロとピアノのための)と書けるものは表記させて頂いています。
お二人は世代を超えてとても息の合うデュオ仲間でして、曲目やコンセプトなど全て2人で話し合って決めていただきました。それがとても中身の濃い、コンセプタブルなものであったために、2回目の開催が決まりました。当然の流れで一般社団法人Music Dialogueさんにご協力を頂くことになりました。ありがとうございます。
今回はスペインとフランスということで、カサドとプーランクを軸に演奏されました。あまり有名ではないが聴かせたい曲をという内容でしたが、多くのお客様にご来場頂きました。日頃、耳にすることがない選曲は集客面からするとなかなか取り上げるのに勇気が入りますが、一度いらしていただければお客様の知見が広がるという側面はあると思います。よって、今回のコンサートはいろいろな意味で大成功だったと思います。

2024年2月28日(水) 笹沼樹&上田晴子 DUO リサイタル 19:00開演

[出演]
笹沼樹(チェロ)上田晴子(ピアノ)

[プログラム]
G.カサド:スペイン古典様式によるソナタ
G.カサド:親愛の言葉
E.グラナドス(G.カサド編):歌劇「ゴイェスカス」より “間奏曲”
M.ファリャ(M.マレシャル編):スペイン民謡組曲
G.フォーレ:チェロとピアノのためのエレジー ハ短調 op.24
J.フランセ(M.ジャンドロン編):子守唄
F.プーランク(M.ジャンドロン編):「陽気な歌」より 第8番 “セレナード” 
F.プーランク:チェロとピアノのためのソナタ

[アンコール]
M.デ・ファリャ:スペイン舞曲
J.フランセ:無窮動
チック・コリア(斉藤ネコ編):スペイン

協力:一般社団法人 Music Dialogue


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