大谷康子のヴァイオリン賛歌 第8回 <日本>

― 聴衆の皆様とともに創りあげる10年プロジェクト ―

2024年10月26日(土)
15:00Start(14:30Open)
全席指定:5,500円(税込)
※3部構成、約2時間30分/休憩2回
大谷康子のヴァイオリン賛歌 第8回 <日本>
©Masashige Ogata

「大谷康子のヴァイオリン賛歌」は、クラシック音楽のファン層を広げたいという熱い思いを抱くヴァイオリニスト大谷康子が、Hakuju Hallのお客様と一緒に築いていく10年がかりのプロジェクトです。第8回のテーマは「日本」。日本におけるヴァイオリンの歴史を<黎明><発展><融合>と3部に分け、西洋音楽が導入され盛んになり、日本伝統音楽と融合していく軌跡を辿ります。共演は大谷が全幅の信頼を置いているピアニストの山田武彦、紫綬褒章のハーピストで箜篌の第一人者篠﨑史子、地歌には紫綬褒章受章者の藤本昭子が三弦・箏を、また藤本と共演も多い日原藤花維柯が箏で華を添えます。さらに大谷と共演を重ねる声明の増上寺式師会、ヴァイオリンの西本幸弘新井貴盛橘和美優も共に演奏を盛り立てます。本公演は大谷とこのメンバーが一堂に会するまたとない機会です。伊藤裕太氏による企画構成協力のもと、明治・大正・昭和・平成にわたる日本のヴァイオリン音楽の名曲・代表曲をじっくりとお楽しみいただきます。

出演

大谷康子(ヴァイオリン) 山田武彦(ピアノ) 
篠﨑史子(箜篌) 藤本昭子(三弦・箏)  日原藤花維柯(箏) 増上寺式師会(声明)
西本幸弘、新井貴盛、橘和美優(以上、ヴァイオリン)

プログラム

第1部 <黎明> 

ヘルメスベルガー1世:舞踏会の情景 Ball Scene 

伊沢修二:蝶々ほか 小学唱歌集より
 
ヘルメスベルガー2世:ロマンス 

ヒュンテン:夏の名残りのバラ
 
八橋検校:六段の調べ

ブラームス:FAEソナタ   

第2部 <発展>   

幸田延:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 

瀧廉太郎/山田耕筰:哀詩 <荒城の月>を主題とする変奏曲 

宮城道雄:春の海
 
貴志康一:竹取物語 

第3部 <融合> 

佐々木冬彦:箜篌 紫の園に香るは…
   
菅野由弘:附楽 散華 & 伽陀
 
武満徹:妖精の距離 

外山雄三:日本民謡による組曲 

プロフィール

大谷康子(ヴァイオリン) Yasuko Ohtani, violin

2025年にデビュー50周年を迎える。人気・実力ともに日本を代表するヴァイオリニスト。これまでにリサイタルはもとより、N響、モスクワ・フィル、スロヴァキア・フィルなど国内外の著名なオーケストラと多数共演。キーウ(キエフ)国立フィルとは17年以降毎年招聘されている。また、19年5月に実力派ピアニスト、イタマール・ゴランと全国ツアー(12都市)を開催し、好評を博す。最新CDはイタマール・ゴランとのフランスのエスプリ薫る珠玉の名曲集。CDは他に、ベストセラー「椿姫ファンタジー」(SONY)や、「R.シュトラウス/ベートーヴェン・ソナタ№5(ピアノ: イタマール・ゴラン)」(SONY)も評価が高い。著書に「ヴァイオリニスト 今日も走る!」(KADOKAWA)がある。BSテレ東(毎週土曜朝8時)「おんがく交差点」では司会・演奏を務める。文化庁「芸術祭大賞」受賞。東京音楽大学教授。元東京藝術大学客員教授。東京藝大ジュニア・アカデミー特別教授。(公財)練馬区文化振興協会理事長。川崎市市民文化大使。高知県観光特使。(公財)日本交響楽振興財団理事。(公社)日本演奏連盟理事。使用楽器はピエトロ・グァルネリ(1708年製)。
公式ホームページ: https://www.yasukoohtani.com
【公式YouTube】「大谷康子のやっこチャンネル」演奏動画続々公開中!

大谷康子
© Masashige Ogata

山田武彦(ピアノ) Takehiko Yamada, piano

東京藝術大学大学院作曲専攻修了。1993年フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院ピアノ伴奏科に入学、同クラスの7種類の卒業公開試験を、審査員の満場一致により首席で一等賞(プルミエ・プリ)を得て卒業。フランスの演奏団体である2e2m、L'itineraire、Triton2等でソリストとして演奏し、現代音楽の紹介を務める。またフランス北部のランス市において大戦後50周年記念式典のために、ヘブライ語による委嘱作品を発表。帰国後はピアニストとして数多くの演奏者と共演、的確でおおらかなアンサンブル、色彩豊かな音色などが好評を博し、コンサート、録音、放送等の際のソリストのパートナーとして厚い信頼を得る。最近では、三浦一馬キンテート、東京グランド・ソロイスツ(TGS)などユニークなコンサートの企画にも参加している。東京藝術大学招聘教授を経て現在同大学音楽文化学所属(ソルフェージュ分野主任)、洗足学園音楽大学客員教授。全日本ピアノ指導者協会正会員、日本ソルフェージュ研究協議会理事、日本ピアノ教育連盟会員。2017年より浅草オペラ100周年記念企画「ああ夢の街浅草!」にて音楽監督を務め、全曲の作・編曲を担当、浅草「東洋館」他にて上演を行う。

山田武彦
© 井村重人

篠﨑史子(箜篌) Ayako Shinozaki, kugo

桐朋学園大学を首席で卒業。J. モルナール氏に師事。後、アメリカに留学し、M. グランジャニーに師事。1970年、イスラエル国際ハープ・コンクール3位入賞。1972年、「篠﨑史子ハープの個展I」を開催(同シリーズは、2022年までに15回開催された)。73年、小澤征爾指揮のベルリン・フィル定期演奏会に出演したほか、ヨーロッパの各フェスティヴァルに出演。74年文化庁在外研修員として西ベルリン、パリに留学。L.ラスキーヌ氏に師事。また、サウンド・スペース・アークのメンバーとして、78年以降国内のみならずアメリカ、ヨーロッパ等の主要音楽祭にも参加し、83年メンバーとして中島健蔵音楽賞を受賞。ソリストとしてニューヨーク、アスペン等で演奏するほか、イスラエル国際ハープ・コンクール、ジュネーヴ国際コンクールなどの審査員を務める。2001年、「篠﨑史子ハープの個展Ⅷ」により平成13年度芸術祭優秀賞、第20回中島健蔵音楽賞、サントリー芸術財団第1回佐治敬三賞を受賞。05年日本現代芸術振興賞受賞。07年には計3夜にわたる「篠﨑史子ハープの個展X」を開催し、第17回朝日現代音楽賞を受賞した。12年10月に開催した「篠﨑史子ハープの個展40周年記念演奏会(XII)」で、平成24年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞。平成25年、紫綬褒章を受章。令和4年草加市文化賞を受賞。1972年から邦人作曲家に対しハープのための新作委嘱を続けており、その数は37曲を数える。これまでに国内外の主要オーケストラと共演する他、ランパル、ニコレ、ゴールウェイ、ガロワら世界的に著名なフルート奏者とも共演。十数枚のCDが主要レーベルより発売されている。現在、東京音楽大学、桐朋学園大学音楽学部において、後進の指導にも当たっている。

篠﨑史子
©  満田聡

藤本昭子(三弦・箏) Akiko Fujimoto, sangen/koto

幼少より祖母阿部桂子、母藤井久仁江(人間国宝)に箏・三弦の手ほどきを受ける。1995年第1回リサイタル開催(全17回開催)。2001年伝統の継承と古典の新たな可能性を追求する場として「地歌ライブ」開始(全100回開催)。03年日本伝統文化振興財団賞受賞、CD制作。04年文化庁芸術祭新人賞受賞。06年シティ・オブ・ロンドンフェスティバルの招聘による「藤井昭子地歌演奏会」をロンドンで開催。以後2020年まで海外公演を多数行う。08年全英語解説による「JIUTA」公演を開催(全6回開催)。伝統文化ポーラ賞奨励賞受賞。10年「地歌ライブ第50回記念公演」開催、CD制作。11年芸術選奨文部科学大臣賞新人賞受賞。19年古典の新たな創造を目指し、高橋翠秋、鶴澤津賀寿、善養寺惠介と「SATZ」結成。20年CD「雪墨」リリース。YouTubeチャンネルを開設し、現在まで100本を超えるライブ映像を公開。21年「第17回藤本昭子演奏会」が文化庁芸術祭音楽部門大賞、企画・制作・主演CD「雪墨」がレコード部門大賞を同時受賞。芸術選奨文部科学大臣賞、松尾芸能賞優秀賞受賞。CD「地歌のいろは」、「百年の時を超えて甦る幻の音色」、「第十七回藤本昭子演奏会『残月・八重衣』」3タイトルを連続発売。紫綬褒章受章。22年CD「地歌のいろは」が文化庁芸術祭レコード部門大賞を2年連続受賞。新たなシリーズ演奏会「伝承の力 古典の現在」を開始、以降全8回開催。現在、九州系地歌箏曲家として演奏会・放送等に出演の他、後進の指導に当たっている。(公財)日本伝統文化振興財団理事。(公社)日本三曲協会、箏曲女流協会会員。正派音楽院講師。「藤本昭子の会」代表。

藤本昭子
 

日原藤花維柯(箏) Fuji-kaika Hihara, koto

九州系地歌箏曲家。岩田柔柯に師事。現代邦楽および二十五絃箏を二代野坂操壽に師事。東京藝術大学邦楽科卒業。同大学大学院音楽研究科修士課程修了。在学中、アカンサス音楽賞及び同声会新人賞受賞。宮内庁皇居桃華楽堂にて御前演奏会に出演。東京藝術大学邦楽科教育研究助手を経て、文化庁新進芸術家育成事業研修生として研鑽を積む。ウィーン・フィルメンバーと共演。北京中央音楽院民族音楽祭開幕式にて二十五絃箏独奏。スーパー歌舞伎Ⅱ「空ヲ刻ム者」、「ワンピース」劇中音楽やEテレ「にほんごであそぼ」などの録音に参加。NHK邦楽のひととき、岐阜放送「美の精華」出演。石川県立音楽堂「和洋の響」にてオーケストラ・アンサンブル金沢と共演。第18回賢順記念全国箏曲コンクールにて銀賞及び福岡県知事賞受賞。利根英法記念邦楽コンクール【古典】にて優秀賞受賞。令和四年度文化庁芸術祭新人賞受賞。令和五年度岐阜県芸術文化奨励受賞。桜美林大学芸術文化学群非常勤講師。岐阜大学教育学部非常勤講師。森の会、(公社)日本三曲協会会員。芙蓉会代表。

日原藤花維柯
 

増上寺式師会(声明) Zojoji-Shikishikai,shomyo

―縁山流聲明― 大本山増上寺式師会
浄土宗の聲明は、天台聲明の祖といわれる良忍の「大原流」を源流としている。京都の総本山知恩院では、ほぼそのまま伝承され「祖山流聲明」として現在も唱えられている。一方、増上寺に伝わった聲明は、江戸時代に原型を留めぬほどに独自の発展を遂げ、その曲調は関東の気風と相俟った壮大な雰囲気を持つものと評されている。江戸時代の増上寺日鑑には徳川将軍家の法要に盛んに声明が唱えられた記録が残っている。明治維新以後一時衰退したが、約百年前の宗祖七百年御忌を機に「縁山流聲明中興の祖」と仰がれる千葉満定師により復興され、その後、師の高弟である津田徳翁教授師により継承伝授された。 現在は毎年四月奉修の「法然上人御忌会」に出仕する事と、縁山流聲明を継承する事を目的として組織された増上寺式師会に属する門弟により伝承されている。 又、式師会は、増上寺での法要儀式執行のため、各種講式等の研鑽も行なっている。

増上寺式師会
 

西本幸弘(ヴァイオリン) Yukihiro Nishimoto, violin

札幌市出身。東京藝術大学音楽学部器楽科卒業後、英国王立北音楽院で首席栄誉付ディプロマ取得。今までにヴァイオリンを上木節子、山崎量子、北本和彦、大谷康子、澤和樹、田中千香士、ヤール·クレス各氏に、室内楽を北本秀樹、ワディム·サハロフ、アリスダー·テイト、パヴェル·フィッシャー各氏に師事。在英時には、英国国内やイスラエルなどをはじめとする多くの音楽祭などに招致され、著名なアーティストとの共演も数多い。イギリス・オーストラリア両国国営放送(BBC、ABC)に出演。帰国後は、活動テーマ《VIOLINable》を掲げ、幅広い活動を行っている。各種施設でのアウトリーチ活動にも精力的に取り組む他、多くの映画音楽やアーティストなどのライブやレコーディングに参加。2014年よりソロリサイタルツアー『VIOLINable ~discovery~』を札幌、仙台、御殿場、福岡などを中心に毎年開催。リサイタルのライヴ録音CD『VIOLINable ~discovery~ vol.1~9』をフォンテックよりリリース。現在、仙台フィルハーモニー管弦楽団・九州交響楽団、両楽団コンサートマスター。令和元年度『宮城県芸術選奨新人賞』受賞。クラシカルオーバーユニット《Rain Cats & Dogs》主宰。エフエム仙台〔TOHKnet Sound Pizz.〕、東北放送〔日立システムズ エンジョイ!クラシック〕番組DJ。福岡県AIR事業アドヴァイザー。

西本幸弘
© masafumi tamara

新井貴盛(ヴァイオリン) Takamori Arai, violin

東京藝術大学を首席で卒業、並びにアカンサス音楽賞を受賞。第一回イブラ・グランド・アワード・ジャパンで審査員全会一致の優勝を果たし、審査委員長を勤めたデヴィ・スカルノ夫人との対談が弦楽器雑誌サラサーテにて取り上げられるなど、注目を集める。審査員をつとめたヴァイオリニストの川井郁子氏に「昔のレコードで聴く巨匠の演奏にも通じる、艶やかな音色」と絶賛される。2022年には米ニューヨーク・カーネギーホールでの演奏会、伊シチリア島・イブラ音楽祭に出演した。これまでに日本音楽コンクール入選他、受賞歴多数。14年度、ヤマハ音楽振興会音楽活動支援事業に選出される。19年より米ロサンゼルス・イパルピティ国際音楽祭に出演。23年山田貞夫音楽賞特選を受賞。小松長生氏指揮セントラル愛知交響楽団と共演。千住明氏との共演などソロ、室内楽の分野で積極的な演奏活動をする一方、一般財団法人地域創造より全国の小中学校へ派遣されアウトリーチ活動も行っている。名古屋市出身。鈴木メソードにて宮島克実氏のもとでヴァイオリンの手解きを受けた。その後、名古屋音楽学校にて市川絵理子氏のもとで学び、私立南山高校卒業を経て東京藝術大学に進学。在学中には澤和樹、ダグラス・ボストック、高関健の各氏の指揮のもと芸大フィルハーモニアと共演し、何度もソリストとして選出された。これまでに清水高師、エドワード・シュミーダー、ピエール・アモイヤル、エスター・ペレーニ、ヤン・ソンシクの各氏に師事。室内楽を松原勝也、山崎貴子、市坪俊彦、青柳晋の各氏に師事。米テンプル大学にフルスカラーシップ奨学生として留学。デイビッド・ヘイス氏指揮、テンプルシンフォニーオーケストラと共演。帰国後、東京藝術大学大学院博士課程を満期退学を経て東京藝術大学COI拠点アドバイザー、武蔵野音楽大学大学院嘱託演奏員を務める。

新井貴盛
 

橘和美優(ヴァイオリン) Miyu Kitsuwa, violin

第66回全日本学生音楽コンクール小学校の部東京大会第3位。第68回全日本学生音楽コンクール中学生の部東京大会奨励賞。第2回ツィゴイネルワイゼンヴァイオリンコンクール優勝。
第2回若い音楽家の為のモーツァルト国際音楽コンクールにおいて第2位。第89回日本音楽コンクール入選。第19回東京音楽コンクール第2位、聴衆賞。第8回仙台国際音楽コンクール第5位。第9回 宗次エンジェルヴァイオリンコンクール第1位、併せて中部フィルハーモニー交響楽団賞、聴衆賞。2023年ロン・ティボー国際音楽コンクール第5位。第15回ミュージック・アカデミー inみやざき2022にて優秀賞受賞。21年度青山音楽財団奨学生。21年度、22年度ロームミュージックファンデーション奨学生。23年度紀尾井ホール室内楽管弦楽団シーズンメンバー。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学を首席で卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、三菱地所賞を受賞。現在、東京音楽大学大学院2年に、特別特待奨学生として在籍中。(3月時点)これまでに、ヴァイオリンを宮下要、窪田茂夫、窪田寿子、ジェラールプーレ、大谷康子、海野義雄、小栗まち絵各氏に師事。使用楽器は、宗次コレクションより貸与された A.Stradivari“ex.Rainville” 1697年製。

橘和美優
© Ayane Shindo

[公演テーマ(全10回)]  

第1回 <尊敬> 2016年  
東京藝術大学に学んだころ、音楽の神様たちと向き合うところから大谷の音楽人生は始まりました。そして、その尊敬の念は今も変わらず、音楽の方向性に思い悩む時、立ち返るのが、この偉大な作曲家たち(J.S.バッハ、ベートーヴェン、ブラームス、バルトーク)の音楽です。  

第2回 <敬愛> 2017年  
サラサーテのツィゴイネルワイゼンを中心に、ロマの音楽やサラサーテを巡る数々の音楽家の曲を集めます。ツィゴイネルワイゼンは大谷康子が弾き込んできた、もっとも得意とする曲です。  

第3回 <愛> 2018年  
愛には様々な形がありますが、愛を巡るロマン派の巨匠たちの音楽を取り上げます。  
クララ・シューマン、ロベルト・シューマン、ブラームス、ドヴォルザーク…  
師弟愛、恋愛、友愛が織りなす人間関係は彼らロマン派の作曲家の音楽として結晶したのです。  

第4回 <愛情> 2019年  
教え子たちと音楽をする時間は至福の時間です。子弟とは先生と弟子の関係であり、お互いに切磋琢磨する同行の士。大谷康子の薫陶を受けた音楽家たちがその精進の末につかんだ音楽を聴衆の皆様にお聴かせします。  

第5回 <情熱> 2021年  
大谷康子は、実はタンゴが好きなのです。題名のない音楽会に出演しだした頃から、その才能は故黛敏郎先生や番組スタッフに絶賛されていました。大谷康子が得意とするタンゴや映画音楽の濃厚で熱い世界をご堪能いただきます。  

第6回 <忘我> 2022年  
大谷康子の性格をひとことで表すと「忘我」。時間を忘れ、食事を忘れ、レッスンも終わりを知らず、我を忘れて、大声を張り上げ… 熱心なあまりに、やりだすと止まらない性格。ということで、聴衆の皆様にも大谷康子のレクチャーコンサートを受けていただきましょう。超有名小品と、ピアノ伴奏ではなかなか聴けないヴァイオリンコンチェルト付きで。  

第7回 <好奇心>  
ヴァイオリンが趣味、と言い切れる大谷康子‼でも、実は他にも夢中になれることがいろいろあります。好きなことは、美術、古典芸能、演劇鑑賞…なかでも、お菓子を食べながら、鉄道や船や飛行機に乗ることが大好きなのです。皆様をそんな好奇心溢れる音楽の旅にいざないます。  

第8回 <日本>  
私たちの生まれ育った国-日本。お母さんが歌ってくれた歌、故郷に伝わる童謡、民謡。そして世界へ羽ばたこうとした日本のクラシック音楽の作曲家たち。私たち日本人の音楽を、大谷康子の奏でる調べで改めて振り返ります。  

第9回 <未来>  
未来をつくるのはこどもたち!大谷康子がヴァイオリンを始めたのは3歳の時、今はつたなくても楽器を学ぶことで広がる世界、感じる心は育まれる。こどもの頃にスター音楽家に憧れたように、この子たちにも「音楽を通して明るい未来を!」。大谷康子が幼稚園生や小学生とも共演する、未来に飛翔する音楽会です。  

第10回 <夢。音楽の力で世界をひとつに♪>  
音楽の持つ力で、民族・国境を越えて、世界中を仲良く、ひとつにし、明るい未来を創ろうという感動のフィナーレです。  

主催:Hakuju Hall / 株式会社 白寿生科学研究所  
企画構成協力:伊藤裕太  
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】