Hakuju Hall
 
インテリアデザイン設計
アルベール・アビュト アトランティス アソシエイツ株式会社
プロフィール
建築家 都市計画家、現アトランティス アソシエイツ株式会社 代表取締役。
1975年パリのEcole Nationale Superieure des Beaux-Arts建築科を卒業D.P.L.G.を取得。
後、ICI. Arts et Metiers修士課程を修了。
ヨーロッパ、日本を中心に活動し、展示会や国際セミナーなどにも数多く参加している。
主要プロジェクト
'96年 港北ニュータウンセンター南地区
'97年 沖縄クリスチャンスクールインターナショナル
'99年 株式会社資生堂 本社改築、レストラン「ロジエ」 株式会社資生堂

'00年

クラブメッド カビラビレッジ、サンゴバンビル

'01年

TR西麻布アパートメント等
コンサートホールとそれに連結するいくつかの空間は私の提案したシナリオによって構成され、このシナリオは建築一階部分から始まる。白寿生科学研究所の本社とコンサートホールの2つの異なる機能に通ずるエントランスは一つである。そのため、この建築のエントランスホールは白寿生科学研究所のコーポレイトアイデンティティとしての企業の顔、そしてコンサートホールの芸術的な面を同時に引き立たせる必要があった。このプロジェクトのため特別に考案し、集めた材料と色は、エントランスエリアや、エレベーター、ホワイエの随所に活かされた。コンサートホールを構成する多様な要素は、別世界へ誘う感覚を生み出すことを意図したものである。
ビジターはまず、白大理石の門をくぐり中へ入る。この門は建築物に記念碑的意味合いを付随させる。エントランスホールのインテリアは、フランスから輸入した大理石「セヴェノル」が、本磨き、水磨き、こたたき、ビシャンという4つの異なる仕上げ姿でビジターを歓迎する。まるで4つの異種材料を見ているかのような印象をビジターに与える。
1階床はエレベーターへ続き、そして7階ホワイエ・コンサートホールへ繋がる。ホワイエは代々木公園と新宿のビル群を望む素晴らしい眺望に恵まれた大空間だ。それゆえ、シンプルな設計を心掛けた。天井から床まで、木練付の壁、ガラス、そしてタペストリーのみで構成した。
コンサートホールは音の波の浮遊感を表現したラインで構成している。音楽が止んだり、1つのテンポから異なるテンポへ移るときの音の流れをイメージしデザインした。作曲家の想像界、そして演奏される世界へと我々建築家が3次元で聴衆をいざなう。
コンサートホールの規模・音響を考慮し、音響反射の要素としてガラスを使用している。ガラスはホールの側壁・ステージ上に用いているが、ガラスの透明感がホール全体を同等のボリュームに保たせている。この透明性に照明のシナリオが重なり、あたかも異なる明度によって、緊張したり和らいだり、音の世界に浮かんでいるような感情を作り出した。聴衆の視界はこの透明性の奥に消えていき、音の波がときに強く時に優しく打ち寄せる。
ボリューム、空間、そして時間をつくり出すことは感情を駆り立てる贅沢な行為である。上述したことが私のプロジェクトにかけた挑戦です。
アルベール・アビュト
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