N響精鋭メンバーによるハルモニームジーク
ベートーヴェン シンフォニーシリーズ vol.2

“オーケストラがHakuju Hallにやってきた!”

2017年6月5日(月)

19:00開演(18:30開場)

全席指定5,000円(税込)

名実ともに日本を代表するオーケストラ・N響の精鋭メンバーによる、管楽器にフォーカスをあてたアンサンブルN響精鋭メンバーによるハルモニームジーク
「ワンダフルoneアワー」シリーズでの好評を受け、2016年から2時間公演にパワーアップ。ベートーヴェンの交響曲の全曲制覇を目標に、ハルモニームジークのオリジナル作品も取り混ぜ、管楽アンサンブルの妙を心ゆくまでご堪能いただくシリーズです。
18世紀後半、主に木管楽器を用いた管楽アンサンブル「ハルモニームジーク」は人気が高く、中でもオペラ作品やオーケストラ作品の「ハルモニームジーク」編曲版は、市民も身近なところで楽しめることから大変流行しました。特に、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴット各2本ずつにコントラバス1本(またはコントラファゴット1本)を加えた9人の編成は、その表現力の幅広さ、柔軟性の高さから最も好まれ、数多くの作品が編曲されました。
今回はさらにフルートも加わり、ベートーヴェンの交響曲から有名な第5番「運命」を演奏。豊かな音響を誇るHakuju Hallで、実力派・管楽アンサンブルの豊潤かつ精緻な音色をお楽しみください。

[出演]

甲斐雅之(フルート)
青山聖樹、和久井仁(オーボエ)
伊藤圭、山根孝司(クラリネット)
福川伸陽、勝俣泰(ホルン)
宇賀神広宣、森田格(ファゴット)
吉田秀(コントラバス)

[プログラム]

ベートーヴェン(内門卓也編曲):交響曲 第5番 ハ短調 op.67 「運命」

[プロフィール]

甲斐雅之(フルート) Masayuki Kai, flute

東京芸術大学を経て同大学院修了。奏楽堂(旧東京音楽学校)にて卒業披露演奏会に出演。金昌国、中野富雄、P.マイゼン、M.コフラー各氏に師事。第61回日本音楽コンクール入選、第5回神戸国際フルートコンクール、セミファイナリスト。2005年、文化庁芸術家在外研修員としてオーストリア・ザルツブルクのモーツァルテウム音楽院にて研鑚を積む。オーケストラ活動のみならずソロや室内楽で活躍する他、各地の音楽祭などにも参加する。また後進の指導にも力を入れジュニアオーケストラや音大生のための公開レッスンなど積極的に行う。東京音楽大学講師。アジアフルート連盟理事。NHK交響楽団首席フルート奏者。

青山聖樹(オーボエ) Satoki Aoyama, oboe

NHK交響楽団首席オーボエ奏者。元ドイツ・フィルハーモニア・フンガリカ、新日本フィルハーモニー交響楽団首席奏者。東京生まれ。幼少よりドイツで育つ。名手インゴ・ゴリツキー氏のもとでオーボエを始める。ゲスト首席として、ヨーロッパ各地の管弦楽団(ブダペスト祝祭管弦楽団、ミュンヘン・バッハゾリステン等)に客演し、ソリストとしてKBS交響楽団、韓国交響楽団、北京交響楽団、ドイツ・フィルハーモニア・フンガリカ、ソフィア・フィル、新日本フィル、神戸合奏団、アンサンブルofトウキョウ等と協演。武蔵野音楽大学教授として後進の指導にあたる。

和久井仁(オーボエ) Hitoshi Wakui, oboe

1989年東京芸術大学入学。同校ではオーボエを小島葉子、小畑善昭の両氏に、また室内楽をH・ピュイグ・ロジェ、中川良平、山本正治の各氏に師事。同大学を卒業後、東京佼成ウインドオーケストラに入団しオーボエ奏者とアシスタントコンサートマスターを務めた。2001年4月からは愛知県立芸術大学音楽学部の専任講師として勤務した後、04年4月にNHK交響楽団へ入団し、オーボエ奏者を務めている。現在、東京芸術大学、桐朋音楽大学オーケストラアカデミーの非常勤講師。東京三鷹フィルハーモニアの首席奏者を務めている。

伊藤圭(クラリネット) Kei Ito, clarinet

1977年宮城県出身。2001年東京芸術大学卒業。02年JILA音楽コンクール室内楽部門第1位。04年第6回日本クラリネット・コンクール第1位。06年第75回日本音楽コンクール入選。これまでにクラリネットを千石進、日比野裕幸、野田祐介、山本正治、三界秀実、村井祐児の各氏に師事。室内楽を岡崎耕治、四戸世紀の各氏に師事。現在、NHK交響楽団首席クラリネット奏者。尚美ミュージックカレッジ専門学校、上野学園、国立音楽大学、愛知県立芸術大学、東京芸術大学講師。

山根孝司(クラリネット) Takashi Yamane, clarinet

国立音楽大学、ベルギー王立アントワープ音楽院、リエージュ音楽院を卒業。ブリュッセルのイクトゥス・アンサンブル、パリのアンサンブル・アルテルナンスのクラリネット奏者を経て、現在はNHK交響楽団楽員。

福川伸陽(ホルン) Nobuaki Fukukawa, horn

2008年第77回日本音楽コンクール第1位。ソリストとして、京都市交響楽団、日本フィル、東京フィルなどのオーケストラとホルン協奏曲を演奏。共演指揮者には小林研一郎、下野竜也、沼尻竜典、梅田俊明、藤岡幸夫、鈴木優人ほかが挙げられる。作曲家からも数多くの作品を献呈され、吉松隆「Spiral Bird Suite」、藤倉大「ぽよぽよ」、酒井健治「告別」は福川伸陽のために書かれた。オーケストラ奏者としては、日本フィルハーモニー交響楽団首席奏者を経て、現在NHK交響楽団首席ホルン奏者。キングレコードよりソロCD「Rhapsody in Horn」、「ラプソディー・イン・ホルン弐」、「Rhapsody in Horn3」をリリース。レコード芸術誌(音楽之友社)で特選盤にも選ばれた。

勝俣泰(ホルン) Yasushi Katsumata, horn

東京都出身。東京芸術大学卒業、同大学院修了。ホルンを有馬純晴、守山光三、千葉馨、松﨑裕、水野信行、ヨアヒム・ペルトゥルの各氏に師事。1998年よりサイトウ・キネン・オーケストラに参加。99年、新日本フィルハーモニー交響楽団に入団。2001年より文化庁派遣在外研修員としてデュッセルドルフのロベルト・シューマン音楽大学に留学、最高位ディプロマを取得して同大を卒業。帰国後、06年よりNHK交響楽団団員。ジャパン・ホルン・クインテットメンバー。洗足学園音楽大学客員教授。東京音楽大学非常勤講師。水戸室内管弦楽団や各地の音楽祭などに出演。

宇賀神広宣(ファゴット) Hironori Ugajin, fagotto

東京音楽大学付属高校、同大学卒業。ファゴットを霧生吉秀、菅原眸の両氏に、室内楽を植村泰一、中野真理、安原理喜の各氏に師事。日本クラシック音楽コンクール第3位、東京文化会館新進演奏会デビューコンサートオーディションに合格。セントラル愛知交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団を経て、現在NHK交響楽団首席ファゴット奏者。


(C)飯嶋隆

森田格(ファゴット) Itaru Morita, fagot

1961年東京都足立区生まれ。高校1年よりファゴットを始める。84年東京芸術大学卒業。86年第3回日本管打楽器コンクール第1位。88年NHK交響楽団へ入団。これまでにファゴットを、関口敏樹、故三田平八郎、Fritz Henker、岡崎耕治の各氏に師事。上野学園大学客員教授。

吉田秀(コントラバス) Shu Yoshida, Contrabass

1986年東京芸術大学音楽学部卒業。同大学管弦楽研究部首席奏者を経て91年NHK交響楽団に入団。現在首席奏者を務める。室内楽の分野ではオーギュスタン・デュメイ、ピンカス・ズッカーマン、ライナー・キュッヒル、マリア・ジョアン・ピリス、ヴォルフガング・サヴァリッシュ、カルミナ弦楽四重奏団、ベルリンフィルピアノ四重奏団、ターリッヒ弦楽四重奏団、メロス弦楽四重奏団、ライプツィヒ弦楽四重奏団、ゲヴァントハウス弦楽四重奏団などと共演。またオイロスアンサンブル、東京シンフォニエッタ、いずみシンフォニエッタ大阪、紀尾井シンフォニエッタ東京、鎌倉ゾリステンなどのメンバーとしても活動。霧島国際音楽祭、宮崎国際音楽祭などに参加。東京音楽大学客員教授。

内門卓也(編曲) Takuya Uchikado, arrangement

東京都立芸術高等学校音楽科ピアノ専攻を卒業。その後、作曲にも取り組み、東京芸術大学音楽学部作曲科に入学。在学中には、旧奏楽堂木曜コンサートにて室内楽作品、奏楽堂モーニングコンサート等にて管弦楽作品が演奏される。長谷川良夫賞、アカンサス音楽賞を受賞。同大学を卒業後、2014年に同大学院音楽研究科修士課程を修了。ピアノを阿部真子、作曲を安良岡章夫の各氏に師事。これまでに室内楽や伴奏を数多く手がけ、国内外の多くの著名アーティストと共演している。14年、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンに出演。15年、ワールドフルートフェスティバルin台湾に出演。東京・札幌にてソロリサイタルを行う。


(C)Yoshinobu Fukaya

オンライン予約

Hakuju Hallチケットセンター 電話:03-5478-8700

10:00~18:00
火~土(祝日・休館日を除く)

【DM会員先行発売】
11月19日(土)~11月25日(金)
※日・月・祝日 休み
【一般発売】
11月26日(土)~

メッセージ

何と心地よい響き!2014年Hakuju Hallで、N響メンバーによる管楽アンサンブルの最初の音を聴いた瞬間、思わずそう感じた。そしてその日披露されたベートーヴェンの交響曲第7番は、今も耳に残るほど新鮮だった。

こうした木管主体の管楽アンサンブル=「ハルモニームジーク」は、18世紀後半~19世紀前半に流行した形態。特にモーツァルトの時代のウィーンで皇帝ヨーゼフ2世が組織した各2本の木管楽器による八重奏は、コントラバス等で低音を補強しながら、貴族の食卓やサロンに広まり、やがて街頭で演奏されるなど市民にも愛されるようになった。それはまず録音のない時代にオーケストラ音楽を気軽に楽しむための手段であり、オペラや交響曲の編曲物(ベートーヴェンの交響曲第7番は作曲者自身の編曲ともいわれる)が多数登場。さらにはモーツァルトやベートーヴェンがオリジナル曲を作るほど人気を集めた。

その形態を、まさに貴族の私邸サイズのHakuju Hallで、最高の布陣によって再現するのが「N響精鋭メンバーによるハルモニームジーク」。2014年以降も継続して開催されている点が、公演の成果と反響を何より物語っている。オーボエの青山聖樹&和久井仁、クラリネットの伊藤圭&山根孝司、ホルンの福川伸陽&勝俣泰、ファゴットの宇賀神広宣&森田格に、コントラバス首席の吉田秀、さらには今回からフルート首席の甲斐雅之を加えたメンバーは、日本屈指の名手揃いというだけでなく、基本パートが首席奏者+パートナーという普段タッグを組む顔ぶれであるのが重要なポイント。音色や奏法が揃い、ハーモニー作りやフレージングを互いに熟知したトップ・オーケストラの奏者たちが、文字通り“息の合った”アンサンブルを聴かせてくれる。

柔らかく歯切れよい響き、名手たちの絶妙なコンビネーションと個の妙技、大作曲家の新作を聴くかのような清新さ、そして終始続く無類の愉悦感を、親密な空間で味わえる、一石五鳥ともいうべき当公演。足を運べば、陶酔のひとときが約束されている。

柴田克彦(音楽評論家)