中嶋朋子がいざなう 音楽劇紀行|第一夜
声の物語化~グレゴリオ聖歌、バロック・オペラ

バロック・オペラからミュージカルへ ~音楽劇の歴史を追う(全6回)

2016年5月11日(水)

①14:00開演(13:30開場) 【追加公演】
②19:00開演(18:30開場) 【チケット完売】

各回全席指定7,000円(税込)

2016年5月、“音楽劇の歴史を追う”待望のシリーズ公演がスタートします(全6回/年2回)。
近年では舞台・朗読でも活躍する女優の中嶋朋子を案内人に、音楽劇史の主な形式を6つに分け(バロック、古典、ロマン派Ⅰ、ロマン派Ⅱ、オペレッタ、ミュージカル)各公演で時代を追いながら音楽劇の表現形式の変遷をたどっていきます。
各回メインの形式を決めてそれを中心に演奏しますが、どの回でもメイン以外の形式を一曲ずつ紹介し、時代を追って紹介していくスタイル。
演出家の田尾下哲を総合プロデューサーに、作曲家でピアニストの加藤昌則を音楽監督に迎え、さらに素晴らしい歌手が各回に登場。
Hakuju Hallが満を持してお贈りする大型企画に、どうぞご期待ください。

初回は「バロック」をメインテーマに、日本における古楽歌唱の第一人者・花井哲郎率いる声楽アンサンブル、ヴォーカル・アンサンブル カペラから4名によるグレゴリオ聖歌、典礼劇で幕を開けます。
続くバロック・オペラでは、ウィーン国立歌劇場と日本人カウンターテナーとして初の客演契約を結ぶなど、欧州各地の歌劇場で活躍するカウンターテナー・藤木大地と、メトロポリタン歌劇場「魔笛」で夜の女王役に抜擢され、欧米各地で目覚しい活躍をみせるソプラノ・森谷真理が登場。当代きっての若手実力派二人の歌唱で「バロック」「古典」「ロマン派Ⅰ」「ロマン派Ⅱ」「オペレッタ」までの歴史をたどります。
そしてシンガーソングライターとしてデビュー後、いまやミュージカル界のスターとなった中川晃教による「ミュージカル」で、華やかに幕を閉じます。

[総合プロデューサー]

田尾下哲

[出演]

中嶋朋子(案内人)
加藤昌則(音楽監督/ピアノ・オルガン・チェンバロ)

ヴォーカル・アンサンブル カペラ(声楽アンサンブル)より 花井哲郎(音楽監督)、他
藤木大地(カウンターテナー)
森谷真理(ソプラノ)
中川晃教(シンガーソングライター)

[プログラム]

第1部

【声の物語化】
グレゴリオ聖歌 復活祭のためのミサ固有唱より
作者不詳 復活祭のための中世典礼劇「聖墓訪問」より “誰を探しているか”

【ルネサンス時代】
C.テシエ:あまりに長く処女でいすぎたわ (森谷&藤木)

【バロック・オペラ】
モンテヴェルディ:歌劇「ポッペアの戴冠」より “ここに戻ってきてしまった” (藤木)
ヘンデル:歌劇「ジュリアス・シーザー」より “涙の中に生まれて” (森谷&藤木)

第2部

【バロック・オペラ】
パーセル:歌劇「アーサー王」より “最も美しき島よ” (藤木)

【古典派オペラ】
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」 より “恋とはどんなものかしら” (藤木)

【ロマン派オペラⅠ】
ヴェルディ:歌劇「イル・トロヴァトーレ」より “恋はバラ色の翼に乗って” (森谷)

【ロマン派オペラⅡ】
マスネ:歌劇「タイス」より “私を美しいと言って” (森谷)
フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」より “夕べの祈り” (森谷&藤木)

【オペレッタ】
J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「こうもり」より “私は客を招くのが好き” (藤木)

【ミュージカル】
バーンスタイン:ミュージカル「ウェスト・サイド物語」より (中川)

[プロフィール]

田尾下哲(総合プロデューサー) Tetsu Taoshita, general producer

1972年兵庫生まれ、横浜育ち。第20回五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。ドイツ人演出家ミヒャエル・ハンペに西洋演劇、演出を学ぶ。2000年から演出家として活動。03年から09年まで新国立劇場に所属し、オペラ・チーフ演出スタッフを務めた。これまでにアンドレアス・ホモキ、フィリップ・アルロー、キース・ウォーナー、ジョナサン・ミラー、野田秀樹等の助手を務める。09年、チューリヒ歌劇場「カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師」で、共同演出・振付を担当しヨーロッパ・デビュー。近年の演出代表作は、オペラでは二期会「チャールダーシュの女王」、「カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師」、びわ湖ホール「リゴレット」、あいちトリエンナーレ「蝶々夫人」、一柳慧新作「ハーメルンの笛吹き男」(作・演出)、日生劇場「カプレーティ家とモンテッキ家」、新国立劇場「スペース・トゥーランドット」(作・演出)、「フラディアヴォロ」(台本・演出)など、ミュージカルではホリプロ「天才執事ジーヴス」、「ボニー&クライド」、東宝「ソングス・フォー・ア・ニュー・ワールド」、フジTV「プロミセス・プロミセス」、リリック「ザ・クラブ」、日生劇場「三銃士」など、芝居では朗読劇「ガラスの動物園」、「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」、「プライヴェート・リハーサル」(作・演出)など多数。15年8月に宮川彬良新作オペラ「ブラック・ジャック」、9月に平幹二朗主演「王女メディア」を演出。今後は神奈川県民ホール40周年記念公演「金閣寺」、日生劇場「後宮からの逃走」など、オペラ、ミュージカル、芝居の演出が控えている。


(C)北山宏一

中嶋朋子(案内人) Tomoko Nakajima, navigator

東京都生まれ。国民的テレビドラマと呼ばれた「北の国から」で22年の長きにわたり螢役を務める。以後、映画、舞台へも活躍の場を広げ、実力派として高い評価を得る他に、朗読、執筆、講演でも独特の感性を発揮。根強いファンを持つ。エコロジストとしてのやわらかなライフスタイルも注目を集め、そのしなやかな自然観が共感をよんでいる。2009年、舞台「ヘンリー六世」(作/ウィリアム・シェイクスピア 演出/鵜山仁)のマーガレット役で、第44回紀伊国屋演劇賞個人賞、第17回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞。現在、東京エフエム「ふんわりの時間」(毎週日曜8時~)、TBSラジオ「文学の扉」(毎週日曜21時~)でパーソナリティーを務める。15年9月19日~10月4日、舞台「語る室」(作/演出/前川知大)に出演。16年3月12日から映画「喜劇 家族はつらいよ」(山田洋次監督作品)が公開される。


(C)北山宏一

加藤昌則(音楽監督/ピアノ・オルガン・チェンバロ)
Masanori Kato, music director/piano, organ, harpsichord

作曲家・ピアニスト。神奈川県出身。東京芸術大学作曲科を首席で卒業し、同大学大学院修了。在学中より自作自演による活動を始め、コンクール等にも自演により入選、入賞の経験を持つ。作曲家としても、東京芸術大学打楽器アンサンブルコンサートの学生公募作品の代表として選ばれ初演された他、アジアミュージックフォーラム韓国公演に日本代表として参加など、実績を積む。活動は、その後海外にも向けられ、ロンドンのセント・ジェームス教会(イギリス赤十字社主催)や、イタリアなどでも自作品によるコンサートを開き好評を得る。これまでにNHK−FM「FMリサイタル」、「名曲リサイタル」などに出演、自作品を演奏し、放送終了後、リスナーからの問い合わせが多数寄せられるなど、反響を呼んだ。2001年4月、デビューCD「SOLO」(アートユニオン/ART-3067)を発売。02年10月には、同CDの収録曲の楽譜集も出版。03年1月、女声合唱組曲「5つのソネット」の楽譜を出版し、同年3月、ムジークフェライン・ブラームスザールにてウィーンデビューを果たした。05年6月、日本を代表するクラシカル・サクソフォン奏者、須川展也からの委嘱により、「スロヴァキアン・ラプソディ~サクソフォンとオーケストラのための~」を作曲、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の東京公演(サントリーホール)で初演され、好評を博した。同作品は、須川展也のアルバムにも収録され(金聖響指揮、東京交響楽団)、また09年3月ブラティスラヴァにても演奏され満場の喝采を浴びた。06年自身初のオペラ作品「ヤマタノオロチ」を発表、日経紙上などで絶賛される。神奈川フィルの定期演奏会で新作「刻の里標石」(ときのマイルストーン)を初演し、高い評価を受けた。(同作品は、08年3月、東京オペラシティコンサートホール開館10周年記念公演にて再演された)07年秋、「個典」を開催。09年4月、宮本益光作詞による合唱組曲「あしたのうた」が音楽之友社より出版された。12年≪福島復興・復活オペラプロジェクト≫作品「白虎」。(13年第11回佐川吉男音楽賞受賞。)13年管弦楽曲「Legends in the Sky」、14年連作歌曲「二本の木」(王子ホール委嘱作品)など話題作を発表。15年NHK全国学校音楽コンクール小学校の部の作曲(作詞:日野原重明)を務める。作品はオペラ、管弦楽、声楽、合唱曲など幅広く、作品に新しい息吹を吹き込む創意あふれる編曲にも定評がある。村治佳織、山形由美、宮本益光、奥村愛など多くのソリストに楽曲提供をしており、共演ピアニストとしても評価が高い。いわゆる「現代音楽」とは全く異なる視点で書かれた、美しく斬新な抒情性に満ちた作品は、多くの愛好者を持っている。独自の視点、切り口で企画する公演や講座などのプロデュース力にも注目を集めている。


(C)北山宏一

ヴォーカル・アンサンブル カペラ(声楽アンサンブル 音楽監督・花井哲郎)
Vocal ensemble Capella

グレゴリオ聖歌とルネサンス・フランドル楽派の宗教曲を主なレパートリーとする、プロの声楽家によるヴォーカル・アンサンブル。宗教曲本来の場であるミサなど歴史的な典礼的枠組みを尊重し、楽譜はすべて15、16世紀に書かれた計量記譜法によるオリジナル譜を用いる。時代様式にふさわしい発音や発声法を追求することで、作品の価値が最大限に発揮されるような演奏を行い、心と魂の安らぎ、癒しの響きを実現できるよう努めている。ルネサンスの巨匠ジョスカン・デ・プレには特に力を入れ、そのミサ曲全曲を演奏。2001年以来10枚のCDをリリース、「レコード芸術」誌・特選盤などに選ばれた。ジョスカン・デ・プレのミサ曲全集もリリースが進行中。15年、第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞「室内楽・合唱音楽部門賞」受賞。今回は4名による演奏となる。

藤木大地(カウンターテナー) Daichi Fujiki, countertenor

2012年、日本音楽コンクール声楽部門第1位。権威ある同コンクールにおいて、史上初めてカウンターテナーが優勝したことは、大きな話題となった。13年5月にボローニャ歌劇場に開場250周年記念として上演されたグルック「クレーリアの勝利」マンニオ役に抜擢されてデビュー。続いて6月には同劇場でバッティステッリ「イタリア式離婚狂想曲」カルメロ役で出演、11月には日生劇場でのライマン「リア」エドガー役(下野竜也氏指揮・読売日本交響楽団)を好演。2014/15シーズンにはウィーン国立歌劇場と日本人カウンターテナーとして初めて客演契約を結び、続けて2015/16シーズンの契約も結ばれるなど、バロックからコンテンポラリーまで幅広いレパートリーで国際的な活動を展開する、現在最も注目を集めるアーティストのひとりである。02年東京芸術大学卒業。05年新国立劇場オペラ研修所修了。文化庁派遣芸術家在外研修員としてイタリア・ボローニャ、ロームミュージックファンデーション奨学生としてウィーンに留学。03年に新国立劇場公演「フィガロの結婚」(U.シルマー氏指揮)クルツィオ役でテノール歌手としてデビュー後、テノール歌手としての国内外での演奏活動の一方で、コンサートプロデュース、ウィーン国立歌劇場におけるオペラ制作についての研修、ウィーン国立音楽大学大学院での文化経営学の研究など、多彩に活動する。11年に歌手活動をカウンターテナーに転向。同年ローマ国際宗教音楽コンクールのファイナリスト。12年、第31回国際ハンス・ガボア・ベルヴェデーレ声楽コンクールにてオーストリア代表として2年連続で選出され、世界大会でファイナリストとなり、ハンス・ガボア賞を受賞した。同年秋、アイルランドにて2都市でのソロ・リサイタルに招聘されたほか、13年にはダブリンでヘンデル作曲「メサイア」、ペルゴレージ作曲「スターバト・マーテル」のアルトソロ、九州交響楽団(黒岩英臣氏指揮)、東京フィル(小林研一郎氏指揮)との「第九」アルトソロ、14年にはオーケストラ・アンサンブル金沢のニューイヤーコンサート(井上道義氏指揮/全国4公演)、日本フィルハーモニー交響楽団(藤岡幸夫氏指揮)との「第九」アルトソロ、京都芸術センター主催のモノオペラ「ひとでなしの恋」(世界初演)に主演。16年1月に行われる第59回NHKニューイヤーオペラコンサートに3年連続出演が決まるなど活躍の場を広げている。
15年第19回松方ホール音楽賞受賞。声楽を鈴木寛一、マイケル・チャンスなどの各氏に師事。宮崎県出身。ウィーン在住。


(C)K.Miura

森谷真理(ソプラノ) Mari Moriya, soprano

栃木県小山市出身。武蔵野音楽大学を卒業、同大学院修了後、ニューヨーク・マネス音楽院でプロフッェショナル・スタディを修了。第5回ヴェロニカ・ダン国際声楽コンクール1位、第2回チャールズ・A・リーナム声楽コンクール1位、クラ・ミューズ声楽コンクール1位など、国際コンクールで受賞歴多数。ニューヨークのメトロポリタン・オペラにて、ジェームズ・レヴァイン指揮、ジュリー・テイモア演出「魔笛」夜の女王でデビューを飾った。夜の女王では、ウィーン・フォルクスオーパー、ドイツ・ライプツィヒ・オペラ、スコティッシュ・オペラ、グラインドボーン音楽祭のツアー、シアトル、パルム・ビーチ、ピッツバーグ、ポートランドの各歌劇場に加えて、ワシントンのケネディー・センターでワシントン・ナショナル交響団と共演。ヨーロッパ・デビューは、2007/08シーズンにアイルランド・オペラ「トゥーランドット」リュー。その後も「ナクソス島のアリアドネ」ツェルビネッタ、「ドン・ジョヴァンニ」ツェルリーナ役で再登場している。アメリカでは、上記の夜の女王に加えて、「愛の妙薬」アディーナ、「ランメルモールのルチア」タイトルロール、「後宮からの逃走」コンスタンツェ、「ロメオとジュリエット」ジュリエット、「フィガロの結婚」スザンナ役を歌っている。オーストリア・リンツ州立劇場では「ラクメ」「マリア・ストゥアルダ」タイトルロール、「ばらの騎士」ゾフィー役、「リゴレット」ジルダ、「コジ・ファントゥッテ」フィオルディリージ、「ラ・ボエーム」ミミ、「チェネレントラ」クロリンダ、フィリップ・グラス作曲「失われたものの痕跡」、「魔笛」パミーナ、「ばらの騎士」ゾフィーなどに出演している。加えて、リンツ・ブルックナー管弦楽団とベートーヴェン「第九」ソリストとして共演している。オペラのレパートリーには「カプレーティとモンテッキ」ジュリエッタ、「秘密の結婚」エリザベッタ、「シャモニーのリンダ」タイトルロール、「中国のニクソン」マダム・マオ、「ドン・ジョヴァンニ」ドンナ・エルヴィーラなどが含まれる。コンサートの分野でのレパートリーは、バッハの各受難曲、ヘンデル「メサイア」「サムソン」、モーツァルト「ハ短調ミサ」「レクイエム」、オルフ「カルミナ・ブラーナ」などが含まれる。リンツ州立劇場にて13/14シーズンのニュープロダクションのデニス・ラッセル・デイヴィス指揮、宮本亜門演出による「魔笛」夜の女王役も絶賛を博した。15年7月には東京二期会・リンツ州立劇場共同制作「魔笛」にも出演。リンツ州立劇場では15年9月に「椿姫」タイトルロールにも出演。また11月にライプツィヒ、12月にはバーゼル歌劇場で「魔笛」夜の女王に出演予定。二期会会員。

中川晃教(シンガーソングライター) Akinori Nakagawa, singer-songwritter

1982年11月5日生まれ、宮城県出身。2001年、自身が作詞作曲をした「I WILL GET YOUR KISS」でデビュー。02年、日本初演となるミュージカル「モーツァルト!」の主役に抜擢され、初舞台にして第57回文化庁芸術祭演劇部門新人賞、第10回読売演劇大賞優秀男優賞、杉村春子賞を受賞。以後音楽活動と並行して数々の舞台に出演。近年の主な出演作品として「SONG WRITERS」(岸谷五朗演出)、「抜目のない未亡人」(三谷幸喜演出)、「桜の森の満開の下」(藤間勘十郎演出)等。最近では、「ピトレスク」「あかい壁の家」、「銀河英雄伝説」等、出演と並行して舞台劇中歌の提供も行なう。またテレビでは09年NHK大河ドラマ「天地人」徳川秀忠役で出演する等、多方面で活躍。11月に舞台「HEADS UP!」、来年初夏にはミュージカル「ジャージーボーイズ」へフランキー・ヴァリ役として出演予定。

オンライン予約

Hakuju Hallチケットセンター 電話:03-5478-8700

10:00~18:00
火~土(祝日・休館日を除く)

【追加公演一般発売】
1月28日(木)~

メッセージ

私たちの暮らしの中に音はあふれているが、自然界に「楽音」、つまり一定の音の高さを保ち続ける音はほとんど存在しない。それでは音楽劇はどのように誕生したのか。現代では確かめる方法はないし、諸説存在するが、想像することは出来る。

人は興奮すると声が高くなり、落ち込み嘆き悲しむ時には声が低くなる。それは、声帯は筋肉で引き延ばされて息を送られることで声が出るという仕組みを考え、身体の緊張と併せて考えると理解しやすい。そして、人は並外れて感情を動かされた瞬間には、大きく声を引き延ばす。この自然な人の声の用い方と、世界各地における神との対話、つまり宗教的な儀式の際の声の用い方を見ると、彼らは高い声で音を引き延ばして神に語りかけていることが分かる。それはもはや歌と言ってもよく、この神との対話が声による物語に発展していったに違いない。

今回私たちは『中嶋朋子が誘う 音楽劇紀行』と題して、バロック・オペラからミュージカルへの音楽劇のスタイルの変遷を一晩で辿るコンサートを企画しました。
女優中嶋朋子さんが演奏の合間に、その時代を代表する詩や歌詞、戯曲などを朗読してその時代の音楽劇と言葉による表現の関係性を紐解いて行きたいと思います。
音楽劇の歴史を思い切って大きく6つに分け、テーマとなる時代のスペシャリストの歌手を招いて、必ず毎回バロックからミュージカルまでの音楽劇を演奏します。

音楽監督の加藤昌則さんとともに、音楽劇の魅力をお伝えしていきたいと思っています。
現在の私たちの暮らしには音楽は切っても切り離せないものとなっています。それははっきりと音楽として楽しむものだけでなく、TVのドキュメンタリーの効果として、仕事や勉強のBGMとしても用いられています。闘いの音楽や結婚式の音楽でお馴染みの音楽が実は音楽劇のある場面の音楽を取って用いられていることも少なくありません。
この『音楽紀行』を皆様とご一緒することで、「物語を物語る音楽」の雄弁さを一緒に体験することが出来たら、と願っております。

田尾下哲(総合プロデューサー)

記者発表

alt here...

出演者メッセージ

alt here...