エベーヌ弦楽四重奏団

Classic+Jazz、エベーヌ旋風ふたたび。

【CLASSIC Program】 2017年10月7日(土)

17:00開演(16:30開場)

全席指定7,000円(税込)

【CLASSIC+JAZZ Program】 2017年10月10日(火)

19:00開演(18:30開場)

全席指定7,000円(税込)

「ジャズ・バンドへ自在に変容することができる弦楽四重奏団」ニューヨーク・タイムズ紙

古典、現代、ジャズそしてポップス…洗練されたダイナミックな音楽性、創造的アプローチでジャンルを軽々と超越するフランス発・新世代カルテット、あの「エベーヌ」が2年ぶりの来日公演!
2004年超難関のARDミュンヘン国際コンクール・室内楽部門で優勝。クラシックの弦楽カルテットとして最高峰の実力を備えた稀有な存在である「エベーヌ」が、今回は “ベートーヴェン” を核に、1日目は室内楽ファン垂涎の「クラシック」、2日目は前回公演でチケット完売の人気を博した「クラシック+ジャズ」を披露。世界を震撼させた「エベーヌ」のユニークでスリリングなサウンドを、この機会にぜひご体験ください。

[出演]

エベーヌ弦楽四重奏団

ピエール・コロンベ(ヴァイオリン)
ガブリエル・ル・マガデュール(ヴァイオリン)
アドリアン・ボワソー(ヴィオラ)
ラファエル・メルラン(チェロ)

[プログラム]

10月7日(土)17:00開演 【CLASSIC Program】

ハイドン:弦楽四重奏曲 第76番 ニ短調 op.76-2 Hob.Ⅲ-76 「五度」
フォーレ:弦楽四重奏曲 ホ短調 op.121
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 op.74 「ハープ」

10月10日(火)19:00開演 【CLASSIC+JAZZ Program】

CLASSIC
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調 K.421
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調 op.95 「セリオーソ」
JAZZ
チャールズ・ミンガス:フォーバス知事の寓話
セロニアス・モンク:ラウンド・ミッドナイト
ヴィクター・ヤング:星影のステラ
ブラッド・メルドー:報われぬ思い

※JAZZパートの演奏曲はステージ上で出演者が自らアナウンスしながら進行します。

[プロフィール]

エベーヌ弦楽四重奏団 Quatuor Ebène

“ジャズ・バンドへ自在に変容することができる弦楽四重奏団”(ニューヨーク・タイムズ紙)
この4人の新世代フランス人音楽家は別格であり、今日の世界の室内楽シーンでおそらく最も創造的なアンサンブルである。大きな成功をもって聴衆を魅了し続け、室内楽ジャンルの熱心なファンに変えた。彼らのパフォーマンスは極めて説得力があり、ステージ上の存在感はカリスマ的でさえある。
エベーヌ弦楽四重奏団は、パリでイザイ弦楽四重奏団に学んだ他、ガボール・タカーチ、エバーハルト・フェルツ、ジェルジ・クルタークなど優れた音楽家の下で研鑽を積んだ。2004年難関のARDミュンヘン国際コンクール優勝(合わせて5つの特別賞を受賞)に続き05年にはフォルベルグ・シュナイダー財団よりベルモント賞を贈られた。同財団の援助により、個人所有の貴重なイタリア製の楽器がメンバーに貸与されている。06年に英BBCの「新世代アーティスト」に選ばれ注目を集め07年にはボルレッティ・ブイトーニ・トラスト・アワードを受賞。ボルレッティ・ブイトーニ財団の支援によりハイドン作品による1枚目のライブ録音CDおよびバルトーク作品による同2枚目がリリースされた。09年メジャー・レーベル契約第1弾、ドビュッシー、ラヴェル、フォーレ作品によるCDは独ECHO-KLASSIK「最優秀室内楽レコード賞」、仏ル・モンド・ドゥ・ラ・ミュジック「ショック賞」、英グラモフォン誌「年間最優秀レコード賞」等々多くの権威ある賞を受賞し彼らを一躍トップ・アーティストの座へと押し上げた。10年ナタリー・デセイ、ステイシー・ケント等々の豪華ゲストを迎えたジャズ、ポップス、映画音楽によるCD「フィクション」が一大センセーションを巻き起こし(ECHO-KLASSIK受賞)、13年メンデルスゾーン作品によるCD(BBCミュージック・マガジン賞)を、14年にはジャズ&クロスオーヴァー第2弾CD「ブラジル!」など、ジャンルを超えた数多くのCDをリリースし絶賛されている。15-16年シーズンは歌曲に焦点を当て、フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー)との共演によるフランス歌曲集(BBCミュージック・マガジン賞)、マティアス・ゲルネ(バリトン)やゴーティエ・カピュソン(チェロ)との共演によるシューベルト集など意欲的なCDを続々リリースしている。これまでウィグモア・ホール、コンセルトヘボウ、ベルリン・フィルハーモニー、カーネギー・ホール等の権威ある音楽ホール、ヴェルビエ、エディンバラ、ルツェルン、シュヴェツィンゲン、ロッケンハウス、ザルツブルク等の著名な音楽祭にも頻繁に招かれている。また、内田光子、メナヘム・プレスラー(90歳誕生日記念パリ公演のライブCD&DVDは大きな話題を呼んだ)等の巨匠たちと度々共演している。今シーズンはベートーヴェンの初期および中期の弦楽四重奏曲に積極的に取り組んでいる。15年に続く4度目の日本ツアーとなる。


(C)Julien Mignot

主催:Hakuju Hall/株式会社 白寿生科学研究所 メロス・アーツ・マネジメント

オンライン予約

Hakuju Hallチケットセンター 電話:03-5478-8700

10:00~18:00
火~土(祝日・休館日を除く)

【DM会員先行発売】
4月22日(土)~5月12日(金)
※日・月・祝日 休み
【一般発売】
5月13日(土)~

ミラクルがやってくる―エベーヌの大旋風

エベーヌ四重奏団はたぶん、当代最強のバンドのひとつだ。ストリング・クァルテットとかクラシック音楽とかいう範疇だけでみるのではないから、たぶん、と念のためつけ加えたけれど、遠慮なくいえば、もっとも勢いと実力のあるバンドのひとつと言えるだろう。
エベーヌ四重奏団がすごいバンドだってことは、ジャンルをかまわず、ひとたび彼らのパフォーマンスを体験した音楽好きなら、すぐに認めるはずだ。弦楽四重奏は作曲家たちの高度な音楽思考の実験のフィールドであるし、しかも4つの同族楽器によるタイトな編成の集中力と密度は、圧倒的な燃焼力とテンションを注ぎ込むのに格段の強みとなる。
エベーヌ四重奏団がなによりバンドらしいのは、リーダーシップがユニットとしての4人全体にあることだ。みんなおしゃべりで、雄弁に楽器を鳴らし、それぞれに幅広い音楽への関心があり、個々のキャラクターがはっきりしている。なのに、四重奏を組むと、塊としての一体感と生命が強力に漲る。ハイドンでもベートーヴェンでもフランス近代でも、20世紀の多彩な楽曲でも、それは変わらない。というより、どの曲に入り込むときも、きっぱりといまの自分たちの音楽として演奏する喜びと、聴き手と真剣に分かち合おうとする熱に溢れている。
さて、2015年に新メンバーを迎えたエベーヌ四重奏団最初の大冒険がベートーヴェン・チクルスというのもすごいが、今年は後期手前のop.74とop.95にフォーカスが当てられる。全体のプログラムは、2つのニ短調曲、モーツァルトのK.421で1780年代前半とハイドンの第76番で90年代後半を、そしてベートーヴェンの2作で19世紀最初の10年までを辿り、得意のフォーレで1920年代前半へ飛ぶと、モンク、ミンガスでモダン・ジャズへ踏み込み、ブラッド・メルドーで私たちの同時代をみつめる。ロックにもブラジル音楽にも分け隔てなく取り組む彼らだが、こうしたチューンになると、4人の演奏のムードはぐっと艶やかにラウンジっぽくなる。どこかフィルム・ノワールみたいなスリル、もっと言えば、きな臭さや悪っぽい感じもあるが、ふと思い出せば“エベーヌ”って黒檀のことだった。そして、黒というのは、どんな色も混ざり合わすマジカルなカラーである。
前回の来日のとき、「エベーヌ四重奏団はどんな場所?」ときくと、メンバーは口々に答えた、「家族」、「ラボ」、「想像力の源泉」――なにより先に、「ミラクル!」と。私たち聴き手にとっても、まさにそうだ。“Come together, right now Over 4e!”

青澤隆明(音楽評論)